【6ヶ月で平均50%退職!? 】オープニングスタッフ採用3つの失敗事例
はじめに
医院開業で成功したい先生は、今からお伝えする事実を必ず知ってください。
医院開業のために金融機関などから資金調達したあとは、開業時に採用するオープニングスタッフを採用することになります。
しかし、オープニングスタッフは辞めやすい傾向があり、平均すると半年以内に50%のスタッフが退職しています。
なかには、「開業1~2年で全員辞めてしまった」というケースも珍しくありません。
そこでオープニングスタッフの採用に失敗する、よくある事例を紹介しましょう。
【事例①】「採用してから考えよう」で訴えられたA先生
「うーん、とりあえず採用してみよう。実際に戦力になるかどうかは働いてもらわないとわからない」
そう考えたA先生は医院開業時、少し多めにスタッフも採用しました。
しかし、思った以上に戦力になるスタッフは少なく、A先生は困り果ててしまいました。
特にJさんは先生の求める能力には全然達しておらず、しかも患者さんに愛想のない対応をする問題スタッフ。
患者さんからクレームが相次ぎ、しかも他のスタッフともトラブルを起こします。
ストレスの限界を感じたA先生は、耐えきれずに「もう辞めてくれ」とJさんに通告します。
するとJさんは大声で泣き出し、「訴えてやる」と言い放ち、本当に「不当解雇」で訴えてきました。
A先生は、まだ働いて1~2ヶ月程度のJさんに対して、1年分の給料の支払いを命じられてしまいます。
また、この件を機にA先生のクリニックは「あそこはブラックだ」という噂が流れてしまい、まったく人が集まらなくなりました。
A先生のように、問題スタッフでもいったん採用すれば簡単に辞めさせることができません。
辞めさせようものなら労使間トラブルに発展し、しかも院長先生には非常に不利になりやすいです。
問題スタッフの採用を見送り、優秀で辞めないスタッフを履歴書や面接で見分けないと、A先生の二の舞を演じることになるでしょう。
教訓①:履歴書や面接で「優秀で辞めないスタッフ」を見抜く
【事例②】縁故採用で問題スタッフを採用したB先生
B先生は「縁故なら安心だ」ということで、親しくしている医師からKさんを紹介してもらいました。
面接したとき、B先生は少し違和感を覚えるものの、紹介ということで断りづらいのでKさんを縁故採用しましたが、それが失敗でした。
Kさんは、A先生が採用したJさんと同様、能力的に求めるレベルに達していない問題スタッフだったのです。
もちろん、A先生のように簡単に辞めさせるとトラブルが発生しますし、紹介してくれた医師との関係も悪化します。
困り果てたB先生ですが、他の優秀なスタッフLさんが活躍しているおかげで、何とか医院経営が成り立っていました。
しかしB先生は、ある日Lさんに辞表を叩きつけられてしまいます。
「ストレスが溜まります。Kさんが辞めないなら私が辞めます」
Lさんは、あっさりと他の条件の良いクリニックに転職してしまいました。
縁故採用には、いくつか注意しないといけない重要ポイントがあります。重要ポイントを知らずに縁故採用をしても失敗する確率は高くなります。
教訓②:縁故ならではの離職やトラブルリスクがある
【事例③】給料を安く設定して全然人が集まらないC先生
「開業直後は、何とか経費を抑えたい」
C先生は、オープニングスタッフに対して低い給与を設定しました。他の医院に比べて2~3万円くらいの差でしょうか。
しかし、これが大失敗でした。
先生の求める優秀なスタッフが、全然応募してこないのです。
たまに履歴書が送られてきたかと思えば、何回も転職を繰り返していたり、何かトラブルを起こして前職を辞めた人ばかり。
C先生はわずかだけ給与を低くしたばかりに、給与の何倍もの利益に貢献してくれる優秀なスタッフをみすみす逃していたのです。
たしかに給与を高く設定しすぎると、人件費の大きな負担となるでしょう。
しかし、だからといって給与を低くすれば良いわけではなく、適正な給与を与えなければいけません。
A先生のように「とりあえず採用しよう」という考えで多く採用するのではなく、優秀なスタッフを少数精鋭で揃えるのです。
そして、優秀なスタッフに対して適正な給与を設定することが、人件費を抑えつつ生産性を高める鍵となるでしょう。
教訓③:給与設定には重要な基準やポイントがある
優秀で辞めないスタッフを見極める方法
上記のようにオープニングスタッフで失敗するケースは多く、多額の人件費が無駄になるケースが相次いでいます。
しかもスタッフ採用に失敗すれば、売上など医院経営に大きな悪影響を与え、人間関係のストレスに強く苛まれます。
逆に、「優秀で辞めない」スタッフを採用できれば離職率を減らし、売上も上がって人間関係のストレスからも解放されます。
そこで今回、「優秀で辞めないスタッフ」を見極める方法をお伝えする、「医院開業・失敗しないスタッフ採用オンラインセミナー」を開催することとしました。
講師は、100件を超える医院・クリニックの雇用を支援する特定社会保険労務士で、社労士法人テラス代表の亀井隆弘。
亀井には、延べ10,000件を超える採用面接の経験から、次のことをお話いただきます。
- 履歴書だけでわかる!すぐ辞めるスタッフの特徴
- 優秀なスタッフを取り逃がしが無くなる
- 雇用契約書に記載すべきポイント
- 医療専門社労士が作成する本物の雇用契約書
- 縁故による給与差問題を解決する方法
さらに、セミナー後半では、医療専門の税理士による「失敗しない事業計画書に盛り込むべきポイント」「『人件費』という最大の支出」についてもお伝えします。
講師は、医院・クリニックのクライアント数300件、相談件数2,000件、年間20件以上の医療法人設立に関わる税理士法人テラス代表の笠浪真が勤めます。
- 先生の「右腕」となるスタッフを確実に引き抜く方法
- 安くも高くもない最適なスタッフの給与を設定する方法
- 事業計画で失敗しない5つのポイント
- 銀行から十分なお金を借りるための方法
- 絶対に契約してはいけない物件の見分け方
- スムーズに医師やスタッフを採用する方法
- 辞めないスタッフの見分け方
- 医療専門税理士が作成する本物の事業計画書
- 成功された開業医の先生に共通すること
「スタッフ採用」だけでなく、開業物件や事業計画・資金調達といった、医院開業では欠かせないポイントもお伝えする予定です。
そのため、先生は医院開業に成功し、ストレスのないクリニック経営を実現することができるでしょう。
また、セミナーに参加された先生には、次の特典を用意致します。
- スタッフ引抜き相談
- 縁故によるスタッフ採用10の注意点を公開!
- 『通常3万円→無料』の無料個別相談
2020年5月に開催したセミナーでは、10組中7組の先生が個別相談を受けられており、大変喜ばれています。
日程は2020年7/18(土)、8/1(土)にて行いますので、ご都合の良い日時にお越しください。
参加費は無料です。ご夫婦でご参加することも可能ですので、ぜひとも奥様と一緒にご参加ください。
質疑応答やセミナー中のご質問への迅速な対応ができるよう、恐縮ながら先着10名までとさせていただきます。
なお、このセミナーは勤務医の先生と奥様やご家族の方に限ります。すでに開業されている先生はご参加頂けませんのでご了承ください。
監修者
笠浪 真
税理士法人テラス 代表税理士
税理士・行政書士
MBA | 慶應義塾大学大学院 医療マネジメント専攻 修士号
1978年生まれ。京都府出身。藤沢市在住。大学卒業後、大手会計事務所・法律事務所等にて10年勤務。税務・法務・労務の知識とノウハウを習得して、平成23年に独立開業。
現在、総勢52人(令和3年10月1日現在)のスタッフを抱え、クライアント数は法人・個人を含め約300社。
息子が交通事故に遭遇した際に、医師のおかげで一命をとりとめたことをきっかけに、今度は自分が医療業界へ恩返ししたいという思いに至る。
医院開業・医院経営・スタッフ採用・医療法人化・税務調査・事業承継などこれまでの相談件数は2,000件を超える。その豊富な事例とノウハウを問題解決パターンごとに分類し、クライアントに提供するだけでなく、オウンドメディア『開業医の教科書®︎』にて一般にも公開する。
医院の売上を増やすだけでなく、節税、労務などあらゆる経営課題を解決する。全てをワンストップで一任できる安心感から、医師からの紹介が絶えない。病院で息子の命を助けてもらったからこそ「ひとつでも多くの医院を永続的に繁栄させること」を使命とし、開業医の院長の経営参謀として活動している。