代表挨拶

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はじめまして、テラスグループ代表の笠浪真です。

当社は全国の開業医、歯科医師、これから開業される勤務医の先生への支援に特化しています。医業経験が豊富な税理士・社労士・行政書士などが一体となって開業支援、開業後の税務・労務・法務をトータルで支援しています。

私が医療専門としたきっかけは、交通事故に遭った息子の命を医師の先生に救っていただき、「医療業界に恩返ししたい」と思ったことです。以降、当社は総勢60名以上のスタッフが集まり、300件以上の医院・クリニックに対して開業から法人化、相続・承継まで関わってきました。

当社は、私が大学時代に影響を受けた「売り手良し」「買い手良し」「世間よし」の近江商人の三方良しを経営理念としています。

【売り手良し】
組織力を活かして医院・クリニックをサポートする。医業の支援を通して地域医療に貢献することにやりがいを見出して、当社で働く社員の物心両面を満たす。

【買い手良し】
税務・労務・法務など経営上の課題を解決して、医院・クリニックの成長を支援していく。院長先生が診療に集中できることはもちろん、良好な経営と離職率の低い強い組織力を持った、100年続く医院・クリニックを醸成する。

【世間良し】
開業から相続・承継まで、医院・クリニックの永続的繁栄をサポートすることで地域医療に貢献し、健康で豊かな地域社会を実現する。
三方良しを実現するため、私達の業務は、単なる税務・労務・法務の機械的処理に留まりません。医業に特化したプロの専門家でチームを組み、ワンストップで地域医療に貢献する医院・クリニックのサポートを末永く行っていきます。

私が大学時代を過ごした滋賀県は、三方良しの経営哲学を持つ近江商人発祥の地です。三方良しとは、「商売において売り手と買い手が満足するのは当然のこと、社会に貢献できてこそ良い商売といえる」という考え方です。大学時代の私は、三方良しの考え方を叩き込まれてきました。

もう1つの転機は、大学3年の頃に父の会社が倒産し、自宅が差し押さえられたことでした。会社を救う方法を学びたいと思い、卒業後は地元の会計事務所や法律事務所、不動産鑑定事務所を渡り歩き、経験を積みました。

その間に税理士や行政書士の資格を取得し、30歳で上京し、東京の事業再生コンサルティングをメインとする税理士法人に勤めます。その税理士法人が良かったのは、公認会計士・弁護士・税理士・司法書士・コンサルタントがチームを組んで対応していることでした。

「税理士がひとりでできることは限られている。クライアントの課題を解決するには税金の知識だけでなく、多様な専門家が知識を持ち寄ってトータルな知識で対応しないといけない」

実際、専門知識を結集することで、付加価値が5倍にも10倍にもなるのを目の当たりにします。

そして次に勤めたのは国内最大手の税理士法人で、医療部に配属になりました。ここで初めて医院・クリニックの税務に関わり、税理士の資格を持っていた私はクリニックの税務調査なども対応します。

その税理士法人でも大きな学びがありました。それは「教える文化」が根付いていたことです。特に個人の会計事務所では、人に教えると自分の仕事を取られる、ひと通り仕事を覚えたら辞めるという恐れから「教えない」のが当たり前でした。しかし、その税理士法人では知識や経験を惜しみなく他のスタッフにも共有していました。

そうすると、後輩は早く育つし、後輩が育てば先輩たちも効率良く仕事が進みます。自分がかつて3年かかったことを、この税理士法人の新人は半年で身に付けていました。

独立前に勤めた2つの職場で私は組織の力を学ぶことができ、今のテラスグループの経営に活かされています。

ある時、私は事業再生コンサルティング会社時代の司法書士や弁護士仲間から、相続案件の依頼で声をかけてもらいました。相続案件は税務と法律の両方の知識が必要だったためです。

すでに私は税理士だけでなく行政書士登録も済ませており、今までの業務経験から、弁護士、税理士、司法書士、不動産鑑定士それぞれの専門領域の棲み分けが理解できました。

税金や法律の悩みは、誰に相談したら良いか理解している自分が窓口になれば良いと思い、2011年4月に笠浪税理士事務所を開業しました。

当初は医院・クリニックに絞らず、一般企業を含めて相続やM&A案件に対応していましたが、ある日、息子が交通事故に遭いました。救急搬送された息子は、当直の先生が迅速かつ的確に対応してくださったことにより命が救われ、今も健康に、元気に過ごしています。

医師の先生の仕事に大きな感銘を受けた私は、「医療業界に恩返しができる仕事をしたい」と、医療専門に舵を切ることにしました。

開業医の先生や奥様は税務に留まらず、様々なことで苦労されています。スタッフの採用や退職といった人事や資金繰りの問題、ご夫婦・家族関係の問題、お子様の進学の問題、事業拡大、クリニック継承の問題、相続対策・・・・・・それは税理士業務という部分的な視点だけでは解決できません。

そこで私は開業医の先生のお悩みをワンストップで解決することができるように、税務・労務・法務の医療専門のプロ集団を作ろうと考えました。

そこで、2014年5月には「税理士法人テラス」に組織変更。2016年1月には「社会保険労務士法人テラス」を開設し、税務・労務・法務をワンストップで提供する体制を確立しました。

クリニック専門の税理士法人として、私はまだ心のどこかで引っかかるものを感じていました。

クリニックの現場について、いまひとつ理解していないような気がしたのです。そこで私は、税理士法人テラスに組織変更した直後の2014年4月に、慶應義塾大学大学院医療マネジメント専攻に進学しました。

修士課程の2年間、医療政策・経営を学びました。私のような税理士は異色で、医師、看護師、医療職の方が多く在籍し、全員が医療の現場を学ぼうとしていました。

それまでなんとなく理解していたにすぎなかった医療業界にまつわる法律や会計の問題、そして現場の声・・・・・・。大学院で学んだことで医療に対する関わり方は大きく変わりました。クリニックの先生とは、税金の話だけでなく診療報酬や国の医療政策、自由診療、混合医療の話にまで踏み込めるようになりました。

現在、医療制度や実際の診療現場そのものに深く接した提案・サポートをしているのは、大学院の学びによるものが大きいです。

おかげさまで、当社は医院・クリニックを開業から相続まで専門的にサポートする総合的な医療コンサルティングファームとして成長することができました。

ここまで成長できたのは、

  • 一緒に共に歩んでくれた当社の社員
  • 当社を信用して支援を依頼してくださる院長先生
  • 息子の命を救ってくれた勤務医の先生
  • 組織経営を教えてくれた前職の仲間や恩師
  • 近江商人の三方良しを教えてくれた大学時代の恩師
  • 医療制度や診療現場を具体的に教えてくれた大学院時代の仲間や恩師


と、数多くの方々のおかげだと思っています。私達は、院長先生が理想の医療をまっとうし、開業から相続・承継までクリニックが100年続けられるように全力でサポートさせていただきます。

テラスグループ沿革

平成23年 4月大手税理士法人退職後、神奈川県茅ヶ崎市の自宅にて 笠浪税理士事務所開設。
平成25年10月東京都港区虎ノ門に移転。
「経済と医療の架け橋になりたい」という思いから、『創業経営塾SKIPPER’s』『一般社団法人 医療経営支援機構』開設。
平成26年 3月税制改正に伴い、税制改正の小冊子を発行。
5月『税理士法人テラス』に組織変更。
平成28年 1月グループ内に『社会保険労務士法人テラス』開設。税務・労務・法務をワンストップで提供できる体制を確立。
平成29年 1月東京事務所を東京都中央区銀座に移転。
法人・個人合わせてクライアントが200社を超える。
平成30年 1月社員増加のため、フロアを移転。
11月法人・個人合わせてクライアントが300社を超える。
令和元年11月『税理士法人テラス』神奈川事務所開設。
令和2年12月神奈川事務所を辻堂駅前に移転拡大。
令和4年行政書士法人テラス開設

Profile

テラスグループCEO 笠浪真

税理士・行政書士・MBA/慶應義塾大学大学院 医療マネジメント専攻 修士号
1978年生まれ。京都府出身。藤沢市在住。
大学卒業後、大手会計事務所・法律事務所等にて10年勤務。
税務・法務・労務の知識とノウハウを習得して、平成23年に独立開業。
現在、総勢60名を超えるスタッフを抱え、クライアント数は法人・個人を含め約300社を超える。
息子が交通事故に遭遇した際に、医師のおかげで一命をとりとめたことをきっかけに、今度は自分が医療業界へ恩返ししたいという思いに至る。
医院開業・医院経営・スタッフ採用・医療法人化・税務調査・事業承継などこれまでの相談件数は2,000件を超える。

その豊富な事例とノウハウを問題解決パターンごとに分類し、クライアントに提供するだけでなく、オウンドメディア『開業医の教科書®』にて一般にも公開する。
医院の売上を増やすだけでなく、節税、労務などあらゆる経営課題を解決する。全てをワンストップで一任できる安心感から、医師からの紹介が絶えない。病院で息子の命を助けてもらったからこそ「ひとつでも多くの医院を永続的に繁栄させること」を使命とし、開業医の院長の経営参謀として活動している。