北里大学医学部の歴史と特徴・カリキュラム、著名な卒業生(開業医)
はじめに
北里大学医学部は生命科学の次世代を拓く先駆者であり続けるように行っていきます。キャンパスは東京ドーム8個分近くに相当する広さになります。キャンパスの中央に位置しているM1からM7の建物群が医学部校舎になります。医学部事務室・講義室・ラウンジ・医学図書館などがあります。
また医学の教育や学習さらには診療に関係する専門誌を含む専門書やDVDさらにはビデオなどの視聴覚の資料が多くそろっています。ネットワークを利用して医学文献を検索できるデータベースも提供しています。分館として臨床教育研究棟図書館が設置されて閲覧スペースが更に広がりました。
住所
北里大学医学部キャンパスの住所は神奈川県相模原市南区北里1-15-1にあります。相模線原当麻駅3キロ程度・車で10分程度かかります。また相模大野駅からバスで25分程度・町田市街から車で30分以内で行くことができます。相模原キャンパスでは法人本部・教学本部・医学部・看護学部・医療衛生学部などの多くの学部があります。
入学金・学費
入学金
1,500,000円
初年度学費総額
9,000,000円
2年・3年次学費総額(年間)
6,400,000円
4年次以降学費総額(年間)
5,700,000円
6年間学費総額
38,900,000円
出典:北里大学医学部HP
偏差値
65
北里大学医学部の併願候補は日本大学医学部・帝京大学医学部・東海大学医学部
・杏林大学医学部あたりになります。このあたりがだいたい偏差値65前後(河合塾医進塾HP基準)という感じになります。
出典:河合塾医進塾HP
医師国家試験合格率
94.5%
※2020年 医師国家試験合格率
※新卒の合格率
出典:医学部受験ラボHP
歴史
1914年:北里大学の元祖である北里柴三郎が北里研究所を設立
1962年:港区白金に北里学園を設立
1970年:北里大学医学部の開設
1976年:大学院医学研究科を開設
2002年:大学院感染制御科学府を開設
2006年:チーム医療教育プログラム開始
2011年:新病院プロジェクト開始
2014年:新北里大学病院開始
2015年:大村智特別栄誉教授がノーベル生理学・医学賞
2017年:北里大学臨床教育研究棟が完成
特徴
北里大学医学部の特徴を紹介します。疾患を総合的にとらえる力を育てる伝統の器官系別総合教育を行っています。
医学部では1970年の学部開設当初から器官系別総合教育を行ってきました。人体を臓器別に分けて学ぶ独自のカリキュラムであって疾患を点ではなく線・面でとらえていく総合的にとらえていくことを目的にしていきます。2年次後期から4年次前期の2年間で基礎医学科目の各論の内容を器官系ごとに学習していきます。
教育システムによって診断から治療にいたるまでを系統的に分析して対処する能力を養成していくことができます。4年次後期の診療参加型実習に臨んでいきます。
特徴は次のようになっています。
- 6年間の一貫教育となっています。有能な医師を育てていきます。教養課程と専門課程の区別のない一貫教育を行っていきます。医師として欠かせない知識や技術そして態度を身に着けていきます。
- 器官系の総合教育となっています。人体を臓器的に分けて学んでいく独自のカリキュラムとなっています。疾患を総合的にとらえて診断から治療までを系統的に分析して対処する能力を育てていきます。
- 医薬・看護・医療衛生と2つの専門学校の学生でチーム医療演習を実施していきます。他の職種とチーム内での医師の役割を自覚させていきます。
- 1年次に救急内科・外科・小児科で実施していく病院体験の当直です。緊張感に満ちた医療の現場で身を置いて医師としての心構えや目的意識を養っていきます。
- 北海道の広大な牧場で行われる「八雲牧場実習」で共同生活を通して自立する姿勢・他社への配慮・チームワークなどを学んでいきます。
カリキュラム
北里大学医学部のカリキュラムは生命を学んで自ら模索をできることを養成していきます。
特色は次のようになっています。
- 6年間の一貫教育によってじっくりと医師としての自覚やスキルを育んでいきます。
- 大学独自の医学教育システムの器官系別総合教育
- 1年次の病院体験当直では早期からベッドサイト教育を実施して医療の最前線を担当していきます。
1年次
1年次では医学の基礎と人間を磨いていきます。哲学や倫理学などの人間形成の科目・教育演習・外国語・自然科学などの科目を学んでいきます。それに加えて医学原論・応用化学・細胞生物学などを学びながら専門の基礎を磨いていきます。医学言論・医学言論演習・医学化学・遺伝子学・細胞生物学・代謝学などを学んでいきます。
2年次・3年次
2年次前期から3年次では基礎と臨床をつないでいく体系的な学びとなっています。基礎医学を中心に学んでいきます。また2年次後期や3年次では基礎医学と臨床医学を結んでいく器官系の総合教育が始まります。系列講義及び診断学によって臨床的な視点を身に着けていきます。生理学・医科学・栄養学・解剖学実習・神経・循環器・消化器・チュートリアル教育などを学んでいきます。
4年次・5年次
4年次から5年次では実習で経験を積んでいきます。主に診療参加型実習が行われます。多彩な診療科を知るとともに「患者さん中心の医療」を理解していきます。血管系・予防医学・消化器内科学・循環器内科学・臨床医学各科目などを学んでいきます。
6年次
6年次では6年間の総仕上げを行っていきます。希望の診療科で診療実習として学外を含むクリニカルクラークシップ・診療報酬学実習などを学んでいきます。経験を重ねて医療の精神を作っていきます。また後期では総合講義を行っていくことで6年間の医学教育の集大成を目指していきます。
研修制度
医学部を卒業して国家試験に合格をした学生の大半が北里大学医学部の希望する科で2年間の初期臨床研修を受けます。研修プログラムはすべて大学病院卒後の教育委員会を承認していきます。具体的な内容としては各科のプログラムの指導者によって作成。
初期研修の終了時には卒後教育委員会の最終評価をベースにして病院長が修了証書を授与していきます。さらに研修を受けていきたいという方は続いて後期研修医として3・4年程度の教育を受けていきます。後期研修では卒後の教育計画に基づいての連携病院に一定期間で派遣をされることもあります。この他にキャンパス内の病棟に宿舎を儲けていくなどの卒後教育のバックアップ体制も整っている。
臨床研修センターの話をしていきます。北里大学の臨床研修センターは臨床研修制度が必須化された2004年に設置されました。開設の当初から病院内に研修医専用のセンター室を設置していきます。医師としての資質や医療技術の向上を目的とした全病院的な指導体制を基礎として研修医・選考医がきめ細かい指導を受けられるような運営を行っている。
豊富な症例の数と充実した指導医の体制を行っています。自由度の高いプログラムをしていきます。また臨床教育研究棟を中心とした最新の研修環境を整えています。
部活動
北里大学医学部の部活動を紹介していきます。運動系と文化系に分かれます。生徒同士の交流及びかけがえのない時間を共有していきます。スポーツから文化系のクラブ活動も行っています。クラブではすでに卒業をしている先輩をはじめとして、いろんな経歴を持つ仲間と深い絆を結んでいきます。また豊かな人間関係を作っていく環境の一つとなっています。かけがえのない出会いを繰り返していきながらも医師として求められる豊かな感性や人間性を養っていきます。
運動部
はアメリカンフットボール部・剣道部・ゴルフ部・柔道部・水泳部・卓球部・バスケットボール部・バレーボール部・自転車同好会・ストリートダンス・ウインドサーフィン部・硬式テニス部・サッカー部・準硬式野球部・スキー部・バトミントン部・ボート部・釣り同好会などがあります。
文化部
囲碁将棋部・医学英語勉強会・潜水医学研究会・東洋医学研究会・管弦楽団・ぬいぐるみ病院同好会・重音楽同好会などがあります。
連携病院
- 川崎病院(神奈川県川崎市)
- 東芝林間病院(神奈川県相模原市)
- 相模厚生病院(神奈川県相模原市)
- 津久井赤十字病院(神奈川県相模原市)
- 相模台病院(神奈川県相模原市)
- 平塚市民病院(神奈川県平塚市)
- いすゞ病院(東京都品川区)
- 関東中央病院(東京都世田谷区)
- 東京都厚生会向島医院(東京都墨田区)
- 平成立石病院(東京都葛飾区)
- 東大和病院(東京都東大和市)
- 社会医療法人財団大和会武蔵村山病院(東京都武蔵村山市)
- 北里大学メディカルセンター(埼玉県北本市)
- 宇都宮肛門胃腸クリニック(栃木県宇都宮市)
- 足利赤十字病院(栃木県足利市)
- 佐野厚生総合病院(栃木県佐野市)
- 静岡県立静岡がんセンター(静岡県三島市)
- 下伊那厚生病院(長野県伊那市)
- 小白川至誠堂病院(山形県山形市)
- 札幌北楡会病院(北海道札幌市)
著名な卒業生(開業医)
- 吉田たかよし氏(タレント・NHKを退職して北里大学医学部に入学・本郷赤門前クリニック院長)
- 石郷岡純氏(精神科医・北里大学東病院臨床治験管理センター長・石郷岡病院理事長)
- 吉岡俊正氏(北里大学病院小児科勤務・ハーバード大学医学大学院小児科勤務・東京女子医科大学副理事長)
監修者
笠浪 真
税理士法人テラス 代表税理士
税理士・行政書士
MBA | 慶應義塾大学大学院 医療マネジメント専攻 修士号
1978年生まれ。京都府出身。藤沢市在住。大学卒業後、大手会計事務所・法律事務所等にて10年勤務。税務・法務・労務の知識とノウハウを習得して、平成23年に独立開業。
現在、総勢52人(令和3年10月1日現在)のスタッフを抱え、クライアント数は法人・個人を含め約300社。
息子が交通事故に遭遇した際に、医師のおかげで一命をとりとめたことをきっかけに、今度は自分が医療業界へ恩返ししたいという思いに至る。
医院開業・医院経営・スタッフ採用・医療法人化・税務調査・事業承継などこれまでの相談件数は2,000件を超える。その豊富な事例とノウハウを問題解決パターンごとに分類し、クライアントに提供するだけでなく、オウンドメディア『開業医の教科書®︎』にて一般にも公開する。
医院の売上を増やすだけでなく、節税、労務などあらゆる経営課題を解決する。全てをワンストップで一任できる安心感から、医師からの紹介が絶えない。病院で息子の命を助けてもらったからこそ「ひとつでも多くの医院を永続的に繁栄させること」を使命とし、開業医の院長の経営参謀として活動している。