島根大学医学部のカリキュラム・研修制度・連携病院などを紹介!開業医の方も多くいます
はじめに
島根大学医学部医学科では高い倫理観と豊かな教養を備え、かつ科学的な探求心のある医療人の育成を目指しています。大学では学内のキャンパスに留まらずに広く学外の学びの場を活用できる体制を用意しています。とにかく高い問題解決能力を育成していくことを重視しています。またチーム医療の実践に必要なコミュニケーション能力そして国際的に活躍できる語学能力の育成にも力を入れています。
人が好き・自然が好き・地域社会にも関心がある方で人々から求められる医師になりたいという方を熱望しています。優れた医学知識だけでなく人の心を分かる良き医師になるために心技体を鍛えたいというチャレンジ精神旺盛な若者を求めています。
出典:島根大学医学部HP
所在地
島根大学医学部の所在地は島根県出雲市塩冶町89-1にあります。電鉄出雲市駅から2キロ弱・徒歩25分程度です。タクシーだと数分で着きます。同駅から大学病院行きのバスもあります。
出典:島根大学医学部HP
入学金・学費
島根大学医学部の学費を紹介します。
1年次は入学金は282000円、授業料は535800円で合計が81万7800円
2年次から6年次は授業料が535800円×5年間=267万9000円
合計が81万7800円+267万9000円=349万6800円
国立大学医学部の学費は基本的にこの額になります。私立大学医学部の1割程度で済みますので親御さんにとっての大きなメリットになります。
出典:医学部受験マニュアルHP
偏差値
65.0
国立大学医学部の中でも標準的かなといえます。京都府立医科大学医学部・鳥取大学医学部・岡山大学医学部・広島大学医学部あたりが併願候補になりそうです。
出典:河合塾医進塾HP
倍率
島根大学医学部の倍率を紹介します。
20年度は前期5.7倍、センター課す+推薦3.7倍、センター課す+地域枠3.0倍、19年度は同5.3倍、3.0倍、1.4倍。前期日程を中心に高めの倍率になっています。激戦が予想されます。
出典:旺文社HP
医師国家試験合格率
2020年:全体89.5%(全国69位)新卒89.9%(全国75位)既卒86.7%(全国13位)
2019年:全体87.3%(全国64位)新卒88.7%(全国67位タイ)既卒75.0%(全国18位タイ)
2018年:全体89.2%(全国59位)新卒92.0%(全国60位)既卒42.9%(全国75位)
2017年:全体93.9%(全国17位タイ)新卒95.4%(全国23位)既卒66.7%(全国21位タイ)
2016年:全体94.7%(全国19位タイ)新卒94.5%(全国45位タイ)既卒100.0%(全国1位タイ)
16・17年は上位も近年は全体の合格率89%・60位前後とやや苦戦しています。既卒者は頑張っていますので在学生がひと踏ん張りしてもう1度上位に返り咲いていただきたいです。
出典:医学部受験ラボHP
歴史
島根大学医学部の歴史を紹介します。
昭和50年10月:島根医科大学の設置
昭和54年4月:島根大学医学部付属病院の設置
平成7年2月:医学部附属病院が特定機能病院として承認
平成13年4月:地域医学共同研究センターの設置
平成15年10月:旧島根大学と旧島根医科大学を統合して新制の島根大学医学部を設置
平成16年4月:国立大学法人島根大学医学部の設置
平成18年3月:医学部創立30周年の記念式典を行う
平成21年9月:医学部附属病院の開院30周年の記念式典を行う
平成23年6月:医学部附属病院の新病棟を開院
平成25年8月:みらい棟の設置
出典:島根大学医学部HP
特徴
島根大学医学部では多様な医学施設による実践的な医学教育と問題解決能力を養う自主的な学習体制とがあります。
実践的な医学教育では早期体験実習で学生の意欲を高めることができます。さらに実習機関は県内外にありますので多くのところで経験が出来るのが強みと言えます。
自主的な学習体制では少人数のグループ学習でのチュートリアル教育及び上級生が下級生を指導していくことで学習効率を高めていきます。
十分な教育を受けることができる・勉強したいという学生には適している・ハードなカリキュラムで進級条件も厳しい・カリキュラムが濃く覚悟が必要・単位を落とすことが即留年につながる・先生は尊敬できる・とにかく勉強が厳しいなどの学生の意見があります。勉強内容はかなり多く内容が濃くなっているのが想像できます。
出典:島根大学医学部HP
カリキュラム
島根大学医学部のカリキュラムを紹介します。
1年次は英語Ⅰ・英語Ⅱ・ドイツ語Ⅰ・フランス語Ⅰ・中国語Ⅰ・韓国語Ⅰ・健康科学概論・スポーツ実習・情報科学概論・情報科学演習・行動科学・地域医療学・医科基礎生物学・分子細胞生物学Ⅰ・分子細胞生物学Ⅱ・医科基礎化学・医科基礎物理学Ⅰ・医科基礎物理学Ⅱ・人間行動論・その他教育育成科目・基礎医学英語Ⅰ・基礎医学英語Ⅱ・生体物質科学・自然科学実習・情報統計学演習・早期体験実習・組織学・生化学・免疫学・地域医療体験実習・医学研究基礎・海外研修などを学びます。
2年次は医学英語Ⅰ・実用英語演習Ⅰ・実用英語演習Ⅱ・解剖学Ⅰ・解剖学Ⅱ・生理学Ⅰ・生理学Ⅱ・生化学・医科遺伝学・免疫学・細菌学・地域医療体験実習・医学研究基礎・海外研修などを学びます。
3年次は英語論文読解演習・臨床薬理学・病理学・ウイルス学・微生物学実習・放射線基礎医学・環境保健医学Ⅰ・環境保健医学Ⅱ・法医学・医事法制・医学チュートリアル・研究室配属などを学びます。
4年次は主に臨床医学のチュートリアル教育、5年次は必須臨床実習、6年次は選択臨床実習を行います。
出典:島根大学医学部HP
研修制度
島根大学医学部の研修制度は協力病院での研修・島根大学医学部付属病院での研修・小児科研修・産婦人科研修などがあります。
協力病院での研修では1年次で救急2か月、一般外来1か月、内科6か月、外科1か月、小児科1か月、産婦人科1か月で合計12か月を行います。2年次で地域医療1か月、精神科1か月、選択科10か月で合計12か月を行います。さらに救急医療を2年間で1か月の並行研修を行います。この他にも多くのプログラムがあります。
島根大学医学部付属病院での研修では1年次で救急2か月、一般外来1か月、内科7か月、外科1か月、精神科1か月で合計12か月を行います。2年次で地域医療1か月、小児科1か月、産婦人科1か月、選択科9か月で合計12か月を行います。さらに救急医療を2年間で1か月の並行研修を行います。この他にも多くのプログラムがあります。
小児科研修での研修では1年次で救急2か月、一般外来1か月、小児科2か月、内科7か月で合計12か月を行います。2年次で地域医療1か月、外科1か月、精神科1か月、選択科6か月、産婦人科1か月、小児科2か月で合計12か月を行います。さらに救急医療を2年間で1か月の並行研修を行います。この他にも多くのプログラムがあります。
産婦人科研修では1年次で救急2か月、一般外来1か月、産婦人科2か月、小児科1か月、新生児集中治療1か月、内科5か月の合計12か月を行います。2年次で地域医療1か月、麻酔科2か月、産婦人科5か月、内科2か月、外科1か月、精神科1か月で合計12か月を行います。さらに救急医療を2年間で1か月の並行研修を行います。この他にも多くのプログラムがあります。
出典:島根大学医学部卒後臨床研修センターHP
部活動
島根大学医学部の部活動を紹介します。授業以外で先輩後輩を含めた人間関係・興味あることに没頭するなどサークル活動も大事なことです。体育会系と文化会系で合計40程度の団体があります。
体育会系はサッカー部・スキー部・剣道部・準硬式野球部・硬式テニス部・バスケットボール部・卓球部・水泳部・ラグビー部・馬術部・山岳部・バトミントン部・バレーボール部・空手部・少林寺拳法部・ソフトテニス部・フラッグフットボール部・合気道部・テニス同好会・弓道部・ダンス部・陸上競技部・フットサルサークルなどがあります。
文化会系は地域医療研究会・芸術クラブ・シュールカメラ―ト管弦楽団・茶道部・軽音楽部・キンダーフロイント合唱部・陶芸部・ガーデニングクラブ・手話サークル・農園クラブ・写真部・島根医学生連盟・文芸サークル・救命救急手技練習・ジャズ研究会・フローラ室内楽団・島根大学医学部国際保健同好会などがあります。
出典:島根大学医学部HP
連携病院
島根大学医学部の主な連携病院を紹介します。
松江赤十字病院(島根県松江市母衣町)
島根県立中央病院(島根県出雲市姫原)
国立病院機構浜田医療センター(島根県浜田市浅井町)
松江市立病院(島根県松江市乃白町)
松江生協病院(島根県松江市西津田)
松江記念病院(島根県松江市上乃木)
独立行政法人玉造病院(島根県松江市玉湯町湯町)
安来市立病院(島根県安来市広瀬町広瀬)
雲南市立病院(島根県雲南市大東町飯田)
平成記念病院(島根県雲南市三刀屋町三刀屋)
町立奥出雲病院(島根県仁多郡奥出雲町三成)
出雲市民病院(島根県出雲市塩冶町)
出雲市立総合医療センター(島根県出雲市灘分町)
出雲徳洲会病院(島根県出雲市斐川町直江)
大田市立病院(島根県大田市大田町吉永)
公立邑智病院(島根県邑智郡邑南町中野)
江津総合病院(島根県江津市江津町)
六日市病院(島根県鹿足郡吉賀町六日市)
益田赤十字病院(島根県益田市乙吉町)
日立記念病院(茨城県日立市神峰町)
出典:日本救急医学会 救急医を目指す君へ
著名な卒業生
島根大学医学部の主な開業医の方を紹介します。
坂上憲史氏(眼科医・皮膚科医・さかがみ眼科皮膚科院長)
高島俊晴氏(消化器内科医・高島内科クリニック院長)
大瀧隆博氏(整形外科医・整形外科おおたきクリニック院長)
立脇禎二氏(循環器内科医・たてわき内科・循環器内科クリニック院長)
宮崎美智代氏(皮膚科医・宮﨑皮フ科院長)
出典:病院検索ホスピタ
監修者
笠浪 真
税理士法人テラス 代表税理士
税理士・行政書士
MBA | 慶應義塾大学大学院 医療マネジメント専攻 修士号
1978年生まれ。京都府出身。藤沢市在住。大学卒業後、大手会計事務所・法律事務所等にて10年勤務。税務・法務・労務の知識とノウハウを習得して、平成23年に独立開業。
現在、総勢52人(令和3年10月1日現在)のスタッフを抱え、クライアント数は法人・個人を含め約300社。
息子が交通事故に遭遇した際に、医師のおかげで一命をとりとめたことをきっかけに、今度は自分が医療業界へ恩返ししたいという思いに至る。
医院開業・医院経営・スタッフ採用・医療法人化・税務調査・事業承継などこれまでの相談件数は2,000件を超える。その豊富な事例とノウハウを問題解決パターンごとに分類し、クライアントに提供するだけでなく、オウンドメディア『開業医の教科書®︎』にて一般にも公開する。
医院の売上を増やすだけでなく、節税、労務などあらゆる経営課題を解決する。全てをワンストップで一任できる安心感から、医師からの紹介が絶えない。病院で息子の命を助けてもらったからこそ「ひとつでも多くの医院を永続的に繁栄させること」を使命とし、開業医の院長の経営参謀として活動している。