川崎医科大学医学部の学費・偏差値とカリキュラム・研修制度、著名な卒業生
はじめに
川崎医科大学では「人間を作る」という精神のもとで、様々な環境下での人間関係を前進させていきます。また生命に対する尊厳と他社に対する敬意と共感を持って診療を行うこと、医師としての可能性を見極めて自らの置かれている環境と存在意義を考慮しつつも、他の医療関係で働く者との連携や患者さんとの関係を含めた様々な人間関係を築いていきます。医学や医療の現場で適切に活動できる医師を養成していきます。
医学を極めるということは、医学の専門的学術領域の能力・将来あらゆる診療領域・医療行政の期待する実践能力を高めていくことで医学の発展に貢献をします。また患者や地域の社会及び医療の行政の期待に応えていく実践力を身に着けることを目的としていきます。
住所
川崎医科大学の所在地は岡山県倉敷市松島577にあります。山陽本線中庄駅から徒歩10分ほど、また岡山市街から車で30分、倉敷市街から車で15分ほどです。周辺は緑に囲まれているも都市部も比較的近く勉強の環境としてはかなり恵まれているといえます。
入学金・学費
入学金
2,000,000円
1年次の学費総額
10,500,000円
入学金200万円、授業料200万円、教育充実費650万円:合計1050万円
2年次以降の学費
7,000,000円
授業料200万円、教育充実費500万円:合計700万円
6年間学費総額
45,500,000円
1050万円+700万円×5年=4550万円
その他の費用
1年次は入寮することになります。寮費が年間80万円・食費は32万5000円かかります。また学友会費が6年間で17万円、保護者会費が42万円かかります。
川崎医科大学の学費は、私大医学部の中でも高額になります。
出典:川崎医科大学HP
偏差値
60.0
医学部の中では比較的入学しやすいのではないかと思われます。ただあくまで医学部の中でという問題になります。医学部である以上は入学が容易でないということは変わりありません。兵庫医科大学医学部・埼玉医科大学医学部・独協医科大学医学部あたりが併願候補の大学になりそうです。
出典:河合塾医進塾HP
医師国家試験合格率
2020年:全体96.6%(全国15位)新卒99.0%(全国15位タイ)既卒82.4%(全国23位)
2019年:全体87.6%(全国62位)新卒88.6%(全国69位)既卒80.0%(全国13位タイ)
2018年:全体86.9%(全国71位)新卒89.0%(全国72位)既卒69.2%(全国30位タイ)
2017年:全体88.9%(全国46位)新卒92.5%(全国44位タイ)既卒54.5%(全国40位タイ)
2016年:全体91.1%(全国47位タイ)新卒94.2%(全国49位タイ)既卒75.0%(全国21位タイ)
だいたい合格率90%前後で平均より若干下程度のところに位置しています。入学が最も容易なレベルということを考えると入学後に努力をする生徒が多いのかなという感じがします。そして20年は合格率・順位共に大きく大きくジャンプアップしています。大学側の対策とポテンシャルのある生徒がリンクしてこの成績になったのかなという気がします。
出典:医学部受験ラボHP
沿革・歴史
川崎医科大学の沿革や歴史を紹介します。
昭和45年6月:川崎医科大学の開学
昭和48年12月:川崎医科大学附属病院開院
昭和49年4月:川崎リハビリテーション学院開学
昭和51年3月:川崎医科大学第1回卒業式
昭和54年10月:救命救急センター開設
平成3年4月:川崎医療福祉大学開学
平成6年3月:高度救命救急センター指定
平成28年12月:川崎医科大学総合医療センター開院
出典:川崎医科大学HP
概要・特徴
川崎医科大学では良医を作ることを理念にしています。この良医は患者さんから信頼される人間性の豊かな医師・幅広い知識と技能を有して、有能で心優しい医師・実践に根差した全人的な医療ができるだけでなく、専門性のある医師と研究マインドを持って新しい医学に貢献ができる医師のことをいいます。
1年次はコミュニケーションツールである日本語能力を磨いていきながら、医療を実践していく上で必要な情報収集力・課題発見力・情報分析力・構想力・コミュニケーション力などを養います。また1年次から医学を意欲を駆り立てます。
研究マインドを涵養していくために医学研究の研究室の配属をしていきます。多くの学生が研究の重要性と面白さを実感して研究を見据えた学習を行っていきます。また大学院では医学においての真実性を探求していく理論や応用を教授していきます。人類愛に基づいた高度な科学的思考能力と洞察力更には倫理観を涵養して、国民の健康と福祉に貢献し得る人材を育成していくことを育成していきます。研究者として自立するうえでの研究を行っていくことそして高度な専門的な業務に従事をしていくために必要な高度な研究能力とその基礎となる豊かな学識を養っていきます。
出典:川崎医科大学HP
カリキュラム
川崎医科大学のカリキュラムを紹介します。生命の尊厳と相手への敬意を持って診療にあたる・医療人としてのコミュニケーションをできるようにする・高度な医療技術を持てるようにする・患者に対しての適切で効果的な診療を行う・国際社会に通用する医療を作っていく・基礎医学と臨床医学の意義を理解していくことなどを重視していきます。
1年次は医学概論・医の原則・臨床実習Ⅰ・体育実技・リベラルアーツⅠ・医療人類学・医療社会科学・行動科学・人体解剖実習・泌尿器・生殖器・循環器・内分泌・脳神経・感覚器・人体構造入門・消化器・呼吸器・皮膚・運動器・生命科学・医用物理学・医用化学・医用統計学・医科学入門などを学びます。
2年次は医の原則・臨床入門・臨床実習Ⅱ・リベラルアーツⅡ・新たな交流・医学英語・人の行動と心理・薬物治療・病因と病態・生体と放射線・生体と薬物・生体と微生物(細菌・ウイルス・寄生虫)免疫と生体防御・臨床発生学・生体内情報伝達・機能系統合実習・情報活用と組織行動・代謝・ゲノム医学・生命科学・病態の理解などを学びます。
3年次は臨床実習Ⅲ・臨床入門・リベラルアーツⅢ・医の原則・女性内分泌・妊娠・耳鼻・咽喉・口腔・腎尿路・神経・運動器・循環器・消化器・精神系・生殖器・血液・造血リンパ・皮膚・循環器・呼吸器・消化器・栄養・代謝系などを学びます。
4年次は臨床実習入門・医学論文・臨床病態概論・症候学・画像診断・周術期管理・医用工学・検査診断・輸血・救急医学・小児・免疫・アレルギー疾患・眼・視覚系・感染症・腫瘍・リハビリ・老年医学・予防医学・環境医学・地域医療とプライマリーケア・法医学・公衆衛生社会医学などを学びます。
5年次は臨床実習・診療の基本などを学びます。
6年次は臨床解剖・総合医学Ⅰ・総合医学Ⅱなどを学びます。
出典:川崎医科大学HP
研修制度
川崎医科大学では、初期研修プログラムと小児科産婦人科プログラムがあります。
初期研修プログラム
初期研修プログラムでは研修医に必要な診療科を効率よく研修していきます。選択科目は国立岡山医療センター・岡山済生会総合病院・津山中央病院・奈義ファミリークリニックがあります。
1年次は、内科24週・救急12週・精神科4週・外科4週・産婦人科4週・小児科4週。合計52週で行います。
2年次は、地域医療4週・一般外来4週・選択44週前後。合計52週で行います。
産婦人科研修プログラム
産婦人科研修プログラムでは小児科・産婦人科研修に重点を置いたプログラムがあります。小児科・産婦人科以外の診療科に進むことも可能になります。
1年次は小児科と産婦人科で12週・内科16週・救急科8週・麻酔科4週・選択12週。合計52週で行います。
2年次は産婦人科4週・内科8週・精神科4週・外科4週・小児科4週・一般外来4週・地域医療4週・小児科産婦人科8週・新生児科4週・選択8週。合計52週で行います。
出典:川崎医科大学附属病院臨床教育研修センター
部活動
川崎医科大学の部活動を紹介します。運動部・文化部・同好会などがあります。部活動と厳しい勉強を両立して頑張っている生徒が多くいます。部活動を通して卒業後も同じ趣味を持つ仲間として付き合う機会も多くなります。部活動も大事なことには変わりありません。
運動部は弓道部・剣道部・硬式テニス部・ゴルフ部・サーフィン部・サッカー部・山岳部・準硬式野球部・少林寺拳法部・水泳部・スキー部・ソフトテニス部・ソフトボール部・卓球部・日本拳法部・馬術部・バスケットボール部・バトミントン部・バレーボール部・フットサル部・ヨット部・ラグビー部・陸上競技部などがあります。
文化部は英語研究会・演劇部・オーケストラ部・軽音楽部・混声合唱団・茶道部・写真部・JAZZ研究会・ぬいぐるみ病院・美術部・邦楽部などがあります。
同好会は医療勉強会・折り紙同好会・空手同好会・自転車同好会・スキルトイ同好会・ストリートダンス同好会・天文同好会・ボウリング同好会などがあります。
出典:川崎医科大学HP
連携病院
川崎医科大学の連携病院を紹介します。
岡山大学病院(岡山県岡山市北区鹿田町)
岡山赤十字病院(岡山県岡山市北区青江)
津山中央病院(岡山県津山市川崎)
大原記念倉敷中央医療機構倉敷中央病院(岡山県倉敷市美和)
川崎医科大学附属川崎病院(岡山県倉敷市松島)
岡山済生会総合病院(岡山県岡山市北区国体町)
社会医療法人鴻仁会岡山中央病院(岡山県岡山市北区伊島町)
一般財団法人操風会岡山旭東病院(岡山県岡山市中区倉田)
岡山市立市民病院(岡山県岡山市北区北長瀬表町)
医療法人賀新会玉島第一病院(岡山県倉敷市玉島)
社会医療法人緑壮会金田病院(岡山県真庭市西)
聖路加国際病院(東京都中央区明石町)
国立研究開発法人国立成育医療研究センター(東京都世田谷区大蔵)
鏡野町国民健康保険病院(岡山県苫田郡鏡野町寺元)
美作市立大原病院(岡山県美作市古町)
高梁市国民健康保険成羽病院(岡山県高梁市成羽町下原)
医療法人思誠会渡辺病院(岡山県新見市高尾)
真庭市国民健康保険湯原温泉病院(岡山県真庭市下湯原)
水島中央病院(岡山県倉敷市水島青葉町)
出典:日本救急医学会・救急医を目指す君へ
著名な卒業生
柴田高氏(大幸薬品代表取締役社長)
出典:セミナー情報.COM、みんなの大学情報
監修者
笠浪 真
税理士法人テラス 代表税理士
税理士・行政書士
MBA | 慶應義塾大学大学院 医療マネジメント専攻 修士号
1978年生まれ。京都府出身。藤沢市在住。大学卒業後、大手会計事務所・法律事務所等にて10年勤務。税務・法務・労務の知識とノウハウを習得して、平成23年に独立開業。
現在、総勢52人(令和3年10月1日現在)のスタッフを抱え、クライアント数は法人・個人を含め約300社。
息子が交通事故に遭遇した際に、医師のおかげで一命をとりとめたことをきっかけに、今度は自分が医療業界へ恩返ししたいという思いに至る。
医院開業・医院経営・スタッフ採用・医療法人化・税務調査・事業承継などこれまでの相談件数は2,000件を超える。その豊富な事例とノウハウを問題解決パターンごとに分類し、クライアントに提供するだけでなく、オウンドメディア『開業医の教科書®︎』にて一般にも公開する。
医院の売上を増やすだけでなく、節税、労務などあらゆる経営課題を解決する。全てをワンストップで一任できる安心感から、医師からの紹介が絶えない。病院で息子の命を助けてもらったからこそ「ひとつでも多くの医院を永続的に繁栄させること」を使命とし、開業医の院長の経営参謀として活動している。