鹿児島大学の歴史・研修制度・部活動などを紹介!開業医の方も全国で活躍しています
はじめに
鹿児島大学医学部では人間性豊かで地域に貢献のできる研究心が旺盛で国際的な視野に立つ医学や医療人を育成していきます。地域医療のできる医師・国際的に活躍できる医師・診療活動と並行もしくは研究に専念できる医師を求めているということになりそうです。医学部では教育・研究・診療の3つの役割を担っています。これらが緊密に連携して地域社会に貢献をしていきながら、社会で求められるほどの医療人の育成を行っていきます。
出典:鹿児島大学医学部HP
所在地
鹿児島大学医学部の所在地は鹿児島県鹿児島市桜ケ丘8-35-1にあります。JR指宿枕崎線宇宿駅下車もしくは谷山行き脇田電停下車で付属病院まで1.5キロ程度。徒歩だと20分程度でしょうか。バスなども出ているので自転車も含めて様々な通学の選択肢が出てくるのではないでしょうか。鹿児島市街からは5・6キロ程度。アクセス的にはいろんな意見が学生からも出そうです。
出典:鹿児島大学医学部HP
入学金・学費
鹿児島大学医学部の学費を紹介します。
1年次は入学金は282000円、授業料は535800円で合計が81万7800円
2年次から6年次は授業料が535800円×5年間=267万9000円
合計が81万7800円+267万9000円=349万6800円
国立大学医学部はすべて同額になります。
出典:医学部受験マニュアルHP
偏差値
65.0
ずっと65程度で推移していますのでそれなりの難易度があります。佐賀大学医学部・長崎大学医学部・熊本大学医学部・琉球大学医学部あたりを併願候補の大学にしておきます。
出典:河合塾医進塾HP
倍率
鹿児島大学医学部の倍率を紹介します。
20年度:前期4.1倍、後期11.3倍、センター試験課す推薦2.7倍、19年度は同4.7倍、14.5倍、3.1倍。
20年度は19年度よりは多少倍率が下がったものの、後期は当然ながら前期も4倍台と高めです。国立大学医学部の4倍なのでかなりの厳しさということは想像できます。
出典:旺文社HP
医師国家試験合格率
2020年:全体92.8%(全国50位)新卒99.1%(全国11位タイ)既卒42.9%(全国78位)
2019年:全体88.5%(全国56位)新卒94.4%(全国37位タイ)既卒40.0%(全国66位タイ)
2018年:全体90.0%(全国51位タイ)新卒95.6%(全国33位タイ)既卒52.9%(全国67位)
2017年:全体86.6%(全国59位)新卒94.4%(全国32位)既卒29.4%(全国72位)
2016年:全体85.8%(115名出願、113名受験、97名合格、全国70位台と思われます)
全体的にみると全体で50位前後、新卒はまずまず・既卒はもうひと踏ん張りという傾向が続いています。
出典:医学部受験ラボHP
歴史
鹿児島大学医学部の歴史を紹介します。
明治2年3月:島津藩医学校を設立
明治13年6月:県立鹿児島医学校を設立(明治21年に廃止)
昭和17年12月:県立鹿児島医学専門学校設置認可(昭和27年に廃止)
昭和18年4月:第1回の入学式を行う
昭和22年6月:県立鹿児島医科大学の設置を認可(昭和36年に廃止)
昭和27年2月:鹿児島県立大学医学部の設置を認可
昭和29年5月:鹿児島県立大学医学部に研究科を開設
昭和30年7月:国立移管で鹿児島大学医学部と名称を変更
昭和34年4月:鹿児島大学大学院の医学研究科を設置
昭和43年4月:開学25周年の記念式典を行う
昭和44年4月:医学部の定員を80名から100名に増やす
昭和49年4月:医学部の定員を100名から120名に増やす
昭和62年4月:医学部の定員を120名から100名に減らす
昭和63年4月:医学部事務部を設置
平成5年4月:創立50周年の記念式典を行う
平成11年4月:医学部の定員を100名から85名に減らす
平成16年4月:国立大学法人鹿児島大学医学部の誕生
平成21年4月:医学部の定員を85名から95名に増やす
平成22年4月:医学部の定員を95名から105名に増やす
平成23年4月:医学部の定員を105名から107名に増やす
平成25年4月:創立70周年の記念式典を行う
出典:鹿児島大学医学部HP
特徴
鹿児島大学医学部の特徴はプロフェッショナリズム教育が挙げられます。入学の直後から医学や医療を考えて医師という専門職に求められる態度や価値観を学んでいきます。これらを知識として理解するのではなく、ポートフォリオを用いて振り返っていきながら学習や生活の中で意識づけを行っていきます。そこから自身の価値観や考え方にしていきます。
また鹿児島大学医学部では鹿児島の地域・自然・歴史と人に根差した教育を行っていきます。医学部生は患者さんの身近な存在である医師や最先端の医療を実践できる医師を目指します。ロールモデルのものと医師の幅広い能力を修得していきます。そこで生活している方とのふれあいを通して医学部生に求められているものを幅広く理解していきます。
学習は統合型のカリキュラムを採用します。医療においての問題解決や研究開発には様々な領域の知識や技術の活用が求められます。患者さんの訴えから何が起こっているのかを考えて何を行っていくべきなのかを判断していく能力を養うために一つの科目で複数の専門領域を統合して学んでいきます。これらの科目と並行して診察の手技や医療現場での実習をプロフェッショナリズム科目で履修していきます。知識や技能を関連付けていきながら臨床への応用力を修得します。
勉強もサークルも満足、貴重な授業が多い、熱心でやる気のある先生が多い、就職は容易、面接で良い先生が多いと思った、食堂などの施設も良い、研修病院や大学病院への就職ができる、学科の雰囲気が全体的に良い、分かりやすい授業、国家試験合格率が低いなどの学生の意見があります。施設・教育・先生などの好評な意見が多くなっています。
出典:鹿児島大学医学部HP
カリキュラム
鹿児島大学医学部医学科では1・2年を中心に共通教育科目・基礎教育科目などを学んでいきます。また医学導入科目、プロフェッショナリズムⅠ、医学統計学、医学医療の基礎(構想と機能・反応、病因、病態、診断と治療など)も学びます。
3.4年次では主に総合医療科目、プロフェッショナリズムⅡ、医学研究室配属、臨床実習、選択実習、医学選択科目の自主研究などを行います。また臨床実習を行うための判定を行う共用試験も実施します。
5・6年次では臨床実習がメインになります。鹿児島大学病院を中心に協力型病院などでの実習を行うこともあります。最後に卒業試験と医師国家試験を行います。合格者は医学部の卒業と卒後臨床研修に入ります。
出典:鹿児島大学医学部HP
研修制度
鹿児島大学医学部の研修制度を紹介します。重点選択プログラム・小児科重点プログラム・産婦人科重点プログラムなどがあります。
重点選択プログラムは1年目に内科6か月、救急科3か月、外科1か月、精神科1か月、選択必須1か月の合計12か月、2年目は地域医療1か月、選択必須11か月の合計12か月で行います。鹿児島大学病院と提携の医療機関を使って研修を行います。
小児科重点プログラムは1年目に小児科3か月、内科6か月、救急医療3か月の合計12か月、2年目は精神科1か月、選択必須1か月、地域医療1か月、選択必須9か月の合計12か月で行います。鹿児島大学病院と協力病院で研修を行います。
産婦人科重点プログラムは産婦人科3か月、内科6か月、救急医療3か月の合計12か月、精神科1か月、選択必須1か月、地域医療1か月、選択必須9か月の合計12か月で行います。鹿児島大学病院と協力病院で研修を行います。
出典:鹿児島大学病院総合臨床研修センター医科研修部門HP
部活動
鹿児島大学医学部の部活動を紹介します。運動部・文化部・音楽系の3つがあります。
運動部はサッカー部・硬式テニス部・男子軟式テニス部・女子軟式テニス部・柔道部・剣道部・空手部・男子バレーボール部・女子バレーボール部・男子バスケットボール部・女子バスケットボール部・バドミントン部・卓球部・ウインドサーフィン部・ゴルフ部・陸上競技部・山岳部・準硬式野球部・サーフィン部・ダンススクール・体操部などがあります。
文化部は社会医学研究会・漢方医学研究会・裏千家茶道部・美術部・着装礼法部・プライマリーケアサークル・国際交流サークル・かるた部・ぬいぐるみ病院などがあります。
音楽部は合同軽音楽部・管弦楽団・ジャズ研究会などがあります。
出典:鹿児島大学医学部医学科HP
連携病院
鹿児島大学医学部の連携病院を紹介します。
健生会あんびる病院(鹿児島市稲荷町)
玉水会病院(鹿児島市下伊敷)
鹿児島徳州会病院(鹿児島県鹿児島市下荒田)
潤愛会鮫島病院(鹿児島市加治屋町)
東風会三船病院(鹿児島市吉野町)
産婦人科のぼり病院(鹿児島市荒田)
健幸会天辰病院(鹿児島市桜ヶ丘)
尚愛会小田原病院(鹿児島市山之口町)
愛育病院(鹿児島市小松原)
秀和会清風病院(鹿児島市真砂町)
社会医療法人天陽会中央病院(鹿児島市泉町)
鹿児島生協病院(鹿児島市谷山中央)
一誠会三宅病院(鹿児島市谷山中央)
友愛会前田病院(鹿児島市中央町)
共立病院(鹿児島市南郡元町)
かごしま高岡病院(鹿児島市西千石町)
健翔会病院(鹿児島市東郡元町)
南鹿児島さくら病院(鹿児島市南郡元町)
慈愛会いづろ今村病院(鹿児島市堀江町)
愛仁会植村病院(鹿児島市伊敷)
出典:鹿児島大学病院私の手帳HP
著名な卒業生
鹿児島大学医学部の主な卒業生(開業医)の方をを紹介します。
溝口正一氏(眼科医・鴻巣駅みぞぐち眼科理事長)
岡野晃氏(内科医・目白おかの内科院長)
柳田和弘氏(糖尿病内科医・天用会柳田医院院長)
佐藤恒氏(小児科医・さとうこどもクリニック院長)
米本寿志氏(産婦人科医・産科・婦人科米本マタニティクリニック院長)
出典:病院検索ホスピタ
監修者
笠浪 真
税理士法人テラス 代表税理士
税理士・行政書士
MBA | 慶應義塾大学大学院 医療マネジメント専攻 修士号
1978年生まれ。京都府出身。藤沢市在住。大学卒業後、大手会計事務所・法律事務所等にて10年勤務。税務・法務・労務の知識とノウハウを習得して、平成23年に独立開業。
現在、総勢52人(令和3年10月1日現在)のスタッフを抱え、クライアント数は法人・個人を含め約300社。
息子が交通事故に遭遇した際に、医師のおかげで一命をとりとめたことをきっかけに、今度は自分が医療業界へ恩返ししたいという思いに至る。
医院開業・医院経営・スタッフ採用・医療法人化・税務調査・事業承継などこれまでの相談件数は2,000件を超える。その豊富な事例とノウハウを問題解決パターンごとに分類し、クライアントに提供するだけでなく、オウンドメディア『開業医の教科書®︎』にて一般にも公開する。
医院の売上を増やすだけでなく、節税、労務などあらゆる経営課題を解決する。全てをワンストップで一任できる安心感から、医師からの紹介が絶えない。病院で息子の命を助けてもらったからこそ「ひとつでも多くの医院を永続的に繁栄させること」を使命とし、開業医の院長の経営参謀として活動している。