愛媛大学医学部の歴史・カリキュラム・研修制度などを紹介!開業医の方も多くいます

公開日:2021年4月26日
更新日:2024年3月18日

はじめに

愛媛大学医学部は人間力とコミュニケーション能力を備えることかつ最先端の医療に対応のできる医師の育成を目指していきます。国際的にも愛媛や四国などの地域医療においてもこのような医師が望まれています。また愛媛という温暖な気候もあってサークルなどの課外活動も充実しています。地元では愛大と言われています。愛のある医師を育てていきます。

また愛媛大学医学部では多様な国との国際交流や留学制度を拡充していきます。また医学教育の国際化に向けて医学教育の認証への対応を進めていきます。多くの卒業生が国際的に活躍できることを期待しています。また多くの県内の多くの医療施設と連携して地域医療の充実を図っていきます。

出典:愛媛大学医学部HP

所在地

愛媛大学医学部の所在地は愛媛県東温市志津川454にあります。松山市駅から愛大医学部南口駅前までを伊予鉄道横河原線で結んでいます。そこから徒歩5分以内で行くことができます。生活を考えて街中に住んでも40分程度で通うことができそうです。

出典:愛媛大学医学部HP

入学金・学費

愛媛大学医学部の学費を紹介します。

1年次は入学金は282000円、授業料は535800円で合計が81万7800円

2年次から6年次は授業料が535800円×5年間=267万9000円

合計が81万7800円+267万9000円=349万6800円

他の国立大学医学部と学費は変わりません。国立と私立の大きな違いになります。

出典:医学部受験マニュアルHP

偏差値

65.0

全国の国立大学医学部の中でもほぼ標準的な難易度といえます。四国の大学の全学部・学科を通して最も入学は難しいです。大阪市立大学医学部広島大学医学部岡山大学医学部山口大学医学部あたりが併願候補の大学になります。

出典:河合塾医進塾HP

倍率

愛媛大学医学部の倍率を紹介します。

20年度:前期6.6倍、後期5.9倍、センター試験課すA日程3.3倍、センター試験課すB日程3.6倍、19年度は同4.8倍、5.2倍、3.2倍、4.0倍

20年度は前期日程が後期日程の倍率を上回っている稀有な事態が起こっています。19年度は何とか逆転現象を回避も前期日程の倍率がかなり高くなっているのが特徴といえます。

出典:旺文社HP

医師国家試験合格率

2020年:全体92.6%(全国51位タイ)新卒94.0%(全国64位タイ)既卒66.7%(全国48位タイ)
2019年:全体95.5%(全国9位タイ)新卒96.1%(全国20位)既卒88.9%(全国3位)
2018年:全体92.9%(全国32位タイ)新卒93.8%(全国49位)既卒84.6%(全国8位)
2017年:全体88.0%(全国51位タイ)新卒90.4%(全国57位タイ)既卒69.2%(全国20位タイ)
2016年:全体89.1%(114名出願、113名受験、101名合格、全国60位台前半と思われます)

近年は成績が伸びてきています。ただ5年をトータルとして考えると私立も含めた全大学の中でちょうど真ん中くらいかなという感じがします。入学試験の難易度もちょうど真ん中くらいと言われていますので概ね力通りなのかなという気がします。その中でも既卒は頑張っているなという感じがします。

出典:医学部受験ラボHP

歴史

愛媛大学医学部の歴史を紹介します。

1969年1月:愛媛県に医科大学の誘致推進本部の設置
1973年9月:医学部医学科の設置、入学定員100名
1973年11月:医学部入学式及び開学式を行う
1974年11月:医学部を温泉郡の重信町に移転
1976年10月:付属病院の開院式を行う
1978年1月:病床を120床増やして440床にする
1978年7月:病床を160床増やして600床にする
1979年3月:医学部の第1回の卒業式を行う
1979年4月:大学院医学研究科を設置、医学科の入学定員を20名増やして120名にする
1983年3月:大学院医学研究科の第1回修了式を行う
1985年3月:臨床研究棟を竣工
1985年4月:医学科の入学定員を20名減らして100名にする
1990年4月:医学科の入学定員を5名減らして95名にする
1998年4月:大学院医学研究科を大学院医学系研究科に名称を変更、大学院医学系研究科の入学式を行う
2001年4月:医学科の入学定員を5名減らして90名にする
2003年3月:総合学習棟を竣工
2006年4月:大学院医学系研究科博士課程の3専攻を1専攻に統合
2007年11月:緩和ケアセンターを設置
2009年4月:医学科の入学定員を10名増やして100名にする
2010年4月:医学科の入学定員を7名増やして107名にする
2011年11月:先端医療創生センターを設置
2012年9月:医学部創立40周年を記念する講堂が作られる
2013年11月:総合診療サポートセンターの設置
2014年7月:痛みセンターの設置
2014年11月:救急科の設置
2016年3月:総合診療科を設置
2016年10月:付属病院を難病医療の拠点にする
2019年4月:付属病院を第一種感染症の指定医療機関にする

出典:愛媛大学医学部HP

教育理念

愛媛大学医学部の教育理念は知識・技能などの学力と及び主体性・責任感などの態度に分かれます。

学力は入学後に必要な学力を有していること、自分の考えに責任を持って相手に明確に伝えること。

態度は人が好きで生命に対する倫理観が備わっていること、医学や医療に対する意識が高く貢献したいと思う気持ちがあること、生涯にわたっての自己学習の意欲があること、協調性と柔軟性のある人間になること。

出典:愛媛大学医学部HP

カリキュラム

愛媛大学医学部のカリキュラムは次のようになります。

1年次は共通教育科目・外国語・社会力入門・情報リテラシー入門・日本語リテラシー入門・愛媛学・こころと健康・スポーツ・新入生セミナー・化学生物学・物理学・物理化学・医学統計学・基礎医学展望・分子細胞生物学などを学びます。

2年次は応急処置・人体構造学・人体生理学・薬理学・免疫学・遺伝学・病原生物学・病理学・医学英語・医用電子などを学びます。

3年次は内科学・臨床腫瘍学・臨床検査医学・老年医学・薬物治療・開発学・神経精神医学・外科学・放射線医学・麻酔周産期学・救急医学・法医学・医学英語などを学びます。

4年次は小児科学・産婦人科学・皮膚科学・脳神経外科学・整形外科学・泌尿器学・眼科学・耳鼻咽喉科学・歯科口腔外科・地域医療学、寄生虫学、衛生学、公衆衛生学、法医学、医学英語などを学びます。また東洋医学・共用試験・選択型臨床実習なども行います。

5・6年次は臨床実習・卒業試験・医師国家試験などを行います。その後卒後臨床研修に入ります。

出典:愛媛大学医学部HP

研修制度

愛媛大学医学部では高いレベルの研修内容、学生と研修医の作る独自プログラム、病院と地域が全員参加支援するプログラム、総合臨床研修センターが全面的にサポートしていくという4つの柱があります。

研修コースは一般コース・産婦人科コース・小児科コースとがあります。一般コースには愛媛大学2年コースとたすきがけコースとがあります。

愛媛大学2年コースは1年次に内科24週、救急部門は12週、精神科4週、外科4週、小児科4週、産婦人科4週で合計52週で行います。2年次は地域医療が4週から12週、選択科40週から48週で行います。1年目は愛媛大学医学部付属病院、2年目の地域医療は協力病院、選択科は科ごとに愛媛大学医学部付属病院もしくは協力病院で臨機応変に行います。

たすき掛けコースは1年次に内科24週、救急部門は12週、精神科4週、外科4週、小児科4週、産婦人科4週で合計52週で行います。2年次は地域医療が4週から12週、選択科40週から48週で行います。1年目は協力病院、2年目の地域医療は協力病院、選択科は科ごとに愛媛大学医学部付属病院もしくは協力病院で臨機応変に行います。

産婦人科もしくは小児科は2年目の選択科の研修期間のうち8週間を産婦人科もしくは小児科に充てます。残り32週から40週が選択科の期間になります。

出典:愛媛大学医学部付属病院総合臨床研修センター

部活動

愛媛大学医学部の部活動を紹介します。運動系と文化系のサークルがあります。

運動系は剣道部・ラグビー部・卓球部・硬式テニス部・軟式テニス部・準硬式野球部・バドミントン部・競技スキー部・スキー部・男子バレーボール部・女子バレーボール部・合気道部・空手道部・陸上競技部・山岳部・ワンダーフォーゲル部・バスケットボール部・ゴルフ部・水泳部・柔道部・弓道部・ダンス部・ヨーガ部・ハンドボール部などがあります。

文化系は室内合奏団・軽音楽部・東洋医学研究会・奇術部・救急研究部・邦楽部・演劇部・写真部・合唱クラブ・医療を考える会・英語研究会・吹奏楽部などがあります。

出典:愛媛大学医学部学生HP

連携病院

愛媛大学医学部の連携病院を紹介します。

野本記念病院(愛媛県松山市三番町)
南松山病院(愛媛県松山市朝生田町)
松山ベテル病院(愛媛県松山市祝谷)
松山市民病院(愛媛県松山市大手町)
鷹の子病院(愛媛県松山市鷹子町)
愛媛県立中央病院(愛媛県松山市春日町)
砥部病院(愛媛県伊予郡砥部町麻生)
伊予病院(愛媛県伊予市八倉)
四国中央病院(愛媛県四国中央市川之江町)
今治セントラル病院(愛媛県今治市松本町)
十全ユリノキ病院(愛媛県新居浜市角野新田町)
今治第一病院(愛媛県今治市宮下町)
愛媛労災病院(愛媛県新居浜市南小松原町)
大洲記念病院(愛媛県大洲市徳森)
八幡浜総合病院(愛媛県八幡浜市大平1番耕地)
南愛媛病院(愛媛県北宇和郡鬼北町永野市)
西予市民病院(愛媛県西予市宇和町永長)
市立宇和島病院(愛媛県宇和島市御殿町)
香川県済生会病院(香川県高松市多肥上町)
倉敷中央病院(岡山県倉敷市美和)

出典:愛媛大学医学部付属病院HP

著名な卒業生

愛媛大学医学部の主な卒業生(開業医)の方をを紹介します。

小國孝氏(消化器内科医・小国医院院長)
圓尾浩久氏(眼科医・まるお眼科院長)
齋藤公正氏(呼吸器内科医・さいとう内科呼吸器科院長)
野村泰輔氏(心療内科医・のむら内科心療内科クリニック院長)
下浦典子氏(皮膚科医・しろがねのりこ皮ふ科院長)

出典:病院検索ホスピタ

笠浪 真

1978年生まれ。京都府出身。藤沢市在住。大学卒業後、大手会計事務所・法律事務所等にて10年勤務。税務・法務・労務の知識とノウハウを習得して、平成23年に独立開業。
現在、総勢52人(令和3年10月1日現在)のスタッフを抱え、クライアント数は法人・個人を含め約300社。
息子が交通事故に遭遇した際に、医師のおかげで一命をとりとめたことをきっかけに、今度は自分が医療業界へ恩返ししたいという思いに至る。

医院開業・医院経営・スタッフ採用・医療法人化・税務調査・事業承継などこれまでの相談件数は2,000件を超える。その豊富な事例とノウハウを問題解決パターンごとに分類し、クライアントに提供するだけでなく、オウンドメディア『開業医の教科書®︎』にて一般にも公開する。

医院の売上を増やすだけでなく、節税、労務などあらゆる経営課題を解決する。全てをワンストップで一任できる安心感から、医師からの紹介が絶えない。病院で息子の命を助けてもらったからこそ「ひとつでも多くの医院を永続的に繁栄させること」を使命とし、開業医の院長の経営参謀として活動している。

こちらの記事を読んだあなたへのオススメ