はじめに

金沢医科大学では人間性豊かな良医の育成を行っていきます。今ほど生命科学が進んだ時代はありません。生命科学だけでなく、医学や医療なども近い将来生命科学の分野がより進歩するものと思われます。
一方でこの科学の進歩で社会的には大きな矛盾を生じています。現在は技術・経済が最優先の事項になっていて、心の豊かさ・生命の尊重・人間の信頼などが軽視されています。医療会では「病気ではなく病人を診る」という原点を見失ってはいけません。

大学が開学以来力を入れている豊かな人間性を作り出していく心の教育は現代社会においてもその重要性は増しています。それが大学とそての最終目標であり、また教育理念の実践になります。その理念を体験学習を通して実践していきます。

住所

金沢医科大学の所在地は石川県河北郡内灘町大学1丁目1番地にあります。北陸鉄道内灘駅からバスで10分ほど、金沢市内からは北東方面に車で25分ほどかかります。

入学金・学費

金沢医科大学の入学金や学費は以下のようになります。

入学金

2,000,000円

6年間学費総額

39,500,000円

その他医学生総合保険料・同窓会入会費及び会費・父母の会入会金及び会費・国家試験対策事業負担金などが6年間で95万円程度かかります。

私立医学部の標準よりもやや高めの学費がかかります。

出典:金沢医科大学HP

偏差値

65.0

私立医学部の標準的な学力が必要になります。医学部はどの大学も簡単に入学することはできません。当然ながらそれなりの勉強が必要です。藤田医科大学医学部愛知医科大学医学部などが併願候補になりそうです。

出典:河合塾医進塾HP

医師国家試験合格率

金沢医科大学の医師国家試験合格率を紹介します。
2020年:全体84.8%(全国77位)新卒84.5%(全国80位・最下位)既卒86.4%(全国14位)
2019年:全体81.0%(全国77位)新卒84.9%(全国75位)既卒65.2%(全国33位)
2018年:全体80.2%(全国79位)新卒82.9%(全国78位)既卒65.0%(全国40位)
2017年:全体82.6%(全国70位)新卒84.4%(全国73位)既卒50.0%(全国45位タイ)
2016年:全体93.3%(全国30位)新卒96.7%(全国18位)既卒69.2%(全国31位)

出典:医学部受験ラボHP

沿革・歴史

金沢医科大学の歴史を紹介します。

1972年:金沢医科大学を開学

1973年:金沢医科大学付属看護学校開校

1974年:金沢医科大学病院開院

1978年:医学部の一期生の卒業生が出る

1982年:大学院の医学研究科設置

1989年:総合医学研究所開設

1992年:創立20周年記念

2007年:金沢医科大学の看護学部設置

2015年:金沢医科大学大学院看護学研究科修士課程設置、再生医療センター開設

出典:金沢医科大学HP

特徴・概要

金沢医科大学では問題解決能力の育成を身に着けていきます。いかなる場合も対応しつつも問題を解決していかなければなりません。学生時代から必要な知識を整理して問題を解決していく研究心や創造性を発揮していくことを大切にしていきます。

臨床実習では基本的な診療手技の体得・診療スキルトレーニング・模擬面接・診療参加型臨床実習・少人数教育などに主眼を置いて体験を重視していく教育方法を積極的に取り入れていきます。

指導はマンツーマンに近い少人数教育を行っていきます。学生と先生が濃密な信頼関係を作ることで将来に役立つと考えています。

国際社会で活躍するための基礎作りとして医学英語教育を行っていきます。医学英語論文などを通して英語になじんでいきます。

医学部の教育は縦割りのところがまだ多いです。この教育形態を改めてモデル・コア・カリキュラムを基盤とした統合型のカリキュラムの採用で教育の一貫性の保持と効率化を図っています。

出典:金沢医科大学HP

カリキュラム

金沢医科大学のカリキュラムは講義主体の教育形態ではなく、教育教養をはじめとして一貫教育を行う統合型になります。

学習は記憶中心の学習よりも知識・態度・技術の3つに力を入れています。医師の資質を高めていけるようにします。

1年次は医学英語ⅠⅡ、総合人間科学ⅠⅡ、大学基礎セミナー、健康科学ⅠⅡ、情報科学ⅠⅡ、アカデミックスキル、クリティカルシンキング、ドイツ語、救急車体験実習、統計入門、生命科学、医学統計学、行動心理学、医療と倫理、医療と社会、医療行動科学、人体と構造Ⅰ、代謝と遺伝Ⅰなどを学びます。

2年次は医学英語Ⅲ、医療福祉体験実習、人体の構造、発生学、組織学、脳・神経・感覚器、呼吸器系、心臓血管系、腎臓尿路系、消化器系、内分泌生殖器系、代謝と遺伝Ⅱ、微生物学、免疫学、生体と薬物、病態病理などを学びます。

3年次は医学英語Ⅲ、看護体験実習、内科総論、放射線総論、外科総論、血液免疫系、循環器系、視覚系、皮膚系、呼吸器系、感染症総論、消化器系、腎臓尿路系、麻酔救急系、耳鼻咽喉口腔系などを学びます。

4年次は神経精神系、周産期生殖器系、内分泌代謝系、成長と発達、死と法、臨床薬理学、運動器系、腫瘍総論、高齢医学、病態生態学、人体の生理的変化と病態・診断・治療、臨床医学、医学医療と社会、介護と在宅医療、見学型臨床実習、共用試験CBT、診療参加型臨床実習入門、共用試験OSCEなどを学びます。

5年次は診療参加型臨床実習を幅広い診療科で行います。

6年次は診療参加型臨床実習を専門科を中心に行います。あとは共用試験POSTCC、集中講義、卒業試験、医師国家試験などを行います。

出典:金沢医科大学HP

研修制度

金沢医科大学病院の研修は一般コース・内科コース・外科コース・地域医療コースA・地域医療コースB・産科コース・小児科コースなどに分かれます。いずれのコースも2年間・104週で行います。

一般コースは1年次に内科24週、救急科12週、外科4週、小児科4週、産婦人科4週、精神神経科4週行います。また2年次に地域医療8週、選択44週で行います。

内科コースは1年次に内科28週、精神神経科4週、小児科系4週、産婦人科4週、外科4週、放射線科4週、救急部門4週行います。また2年次に救急部門の続きを8週、麻酔科8週、外科4週、地域医療8週、選択24週で行います。

外科コースは1年次に外科12週、内科24週、精神神経科4週、小児科4週、外科4週、産婦人科4週行います。また2年次に放射線科4週、救急部門12週、麻酔科8週、地域医療8週、選択20週で行います。

地域医療Aコースは1年次に内科24週、精神神経科4週、小児科4週、産婦人科4週、外科4週、救急部門12週行います。また2年次に放射線科4週、麻酔科8週、外科4週、地域医療8週、選択28週で行います。

地域医療Bコースは1年次に内科20週・精神神経科4週、小児科4週、産婦人科4週、外科4週、救急部門12週行います。また2年次に内科8週、地域医療4週、選択40週で行います。

産科コースは1年次に産科12週、内科24週、精神神経科4週、小児科4週、外科4週、放射線科4週行います。また2年次に救急部門12週、放射線8週、外科4週、地域医療8週、選択20週で行います。

小児科コースは1年次に小児科12週、内科24週、精神神経科4週、産婦人科4週、外科4週、放射線科4週行います。また2年次に外科4週、救急部門12週、麻酔科8週、地域医療8週、選択20週で行います。

また金沢市をはじめとする石川県・富山県・大阪府・東京都・福井県・茨城県には協力病院があります。

出典:金沢医科大学臨床研修センターHP

部活動

金沢医科大学の部活動を紹介します。体育系・文化系・サークル・学友会があります。

体育系はゴルフ部・サーフィン部・サッカー部・スキー部・バスケットボール部・バトミントン部・バレーボール部・ヨット部・空手部・剣道部・硬式テニス部・柔道部・準硬式野球部・水泳部・卓球部・
陸上部などがあります。

文化系はクラシック音楽部・ストリートダンス部・軽音楽部・写真部・東洋医学研究会・美術部・漫画研究部などがあります。

サークルは英語研究会・釣りサークル・トレッキングサークル・ボランティアサークル・モータースポーツサークル・ラグビーフットボールサークル・料理研究会などがあります。

学友会は健康推進研究会・広報委員会・国際医療交流委員会・執行委員会・内灘祭実行委員会などがあります。

出典:スタディサプリHP

連携病院

金沢医科大学の連携病院を紹介します。

おきの内科医院(かほく市)
とどろき医院(羽咋市)
橋本医院(加賀市)
伊藤医院(金沢市)
おくむら内科胃腸科医院(七尾市)
上出耳鼻咽喉科医院(小松市)
本谷医院(能美市)
上田耳鼻咽喉科医院(白山市)
ののいち産婦人科クリニック(野々市市)
門前診療所(輪島市)
炭谷内科医院(高岡市)
沼田医院(小矢部市)
はしもとクリニック(鳳珠郡能登町)
北川内科クリニック(鳳珠郡穴水町)
川北温泉クリニック(能美郡川北町)
木島脳神経外科クリニック(河北郡津幡町)
西村内科胃腸科クリニック(羽咋郡宝達志水町)
河崎医院 (羽咋郡志賀町)
さとうクリニック(河北郡内灘町)
なかお内科医院(鹿島郡中能登町)

著名な卒業生

故村上智彦氏(夕張市立総合病院で地域医療の再生に携わる)

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この記事の執筆・監修はこの人!
プロフィール
笠浪 真

税理士法人テラス 代表税理士
税理士・行政書士
MBA | 慶應義塾大学大学院 医療マネジメント専攻 修士号

1978年生まれ。京都府出身。藤沢市在住。大学卒業後、大手会計事務所・法律事務所等にて10年勤務。税務・法務・労務の知識とノウハウを習得して、平成23年に独立開業。
現在、総勢52人(令和3年10月1日現在)のスタッフを抱え、クライアント数は法人・個人を含め約300社。
息子が交通事故に遭遇した際に、医師のおかげで一命をとりとめたことをきっかけに、今度は自分が医療業界へ恩返ししたいという思いに至る。

医院開業・医院経営・スタッフ採用・医療法人化・税務調査・事業承継などこれまでの相談件数は2,000件を超える。その豊富な事例とノウハウを問題解決パターンごとに分類し、クライアントに提供するだけでなく、オウンドメディア『開業医の教科書®︎』にて一般にも公開する。

医院の売上を増やすだけでなく、節税、労務などあらゆる経営課題を解決する。全てをワンストップで一任できる安心感から、医師からの紹介が絶えない。病院で息子の命を助けてもらったからこそ「ひとつでも多くの医院を永続的に繁栄させること」を使命とし、開業医の院長の経営参謀として活動している。

                       

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