医療法人の廃業手続きは誰も代行したがらない?
はじめに
医院開業して35年。自分も持病も抱えているし、昔のようにバリバリ動けるわけではない。
子供がいないので、誰かが継いでくれるわけではなく、第三者承継(M&A)も考えたが、承継先が見つからない。
5年前に、新しく同じ内科の医院ができてからは患者さんが減って、売上も落ちてきた。このままでは経営は苦しいなあ。
もう潮時かな。元気なうちに廃業して、自分がやりたかったことをやろう。
長年経営してきた医療法人の廃業を決意したA先生。
早速診療以外の時間を使って、医院廃業についていろいろ調べてみることにしました。
しかし……
医院廃業について書いてある本が少ない……
まず、A先生は休診日に大きな書店に行ってみました。大きな書店に行けば、医院経営の本が何冊かあるためです。
しかし実際に医院経営のコーナーに足を運ぶと、医院開業や法人化、医院経営に関する書籍は多いものの、医院廃業に特化した書籍がなかったのです。
「もしかして、この本なら書いてあるかな?」
本のタイトルを見て手にとっても、医院廃業については手続きの流れが簡単に書いてあるくらいで、大半は相続・承継やM&Aに関する内容。
結局、廃業の本は見つからず、帰り道に試しにスマホでAmazonなどで探してみましたが、見つかりませんでした。
インターネットにも廃業の情報はない
帰宅後、A先生はインターネットで廃業に関する情報がないか調べてみました。
しかし、いくら探しても廃業について詳しく書かれているホームページやブログは見つかりません。
「医院 廃業」「クリニック 廃業」と調べても出てくるのは、M&Aと廃業を比較している記事や、経営難で廃業に追い込まれた失敗事例ばかり。
「廃業はあまりニーズがないのかな? 承継先が見つからずに廃業する話は最近よく聞くけどなあ」
顧問税理士に相談しても廃業を止められる
結局廃業に関しては何もわからないままのA先生。
とりあえず顧問税理士に相談してみることにしました。しかし、顧問税理士は開口一番、
「え!? まだ元気なのにもったいないじゃないですか!」
と、廃業を止めるように勧めてきます。
廃業の決意が固いA先生は、再度廃業手続きのサポートをしてほしいと相談します。すると、
「廃業だったらM&Aで承継先を探したほうが絶対良いですよ。承継先が見つかるまで医院を続けることをおすすめします」
と、今度はM&Aを勧めてきます。
承継先が見つからないから廃業するというのに……。
その後、A先生は顧問税理士に廃業の話をしようとしても、話をはぐらかし続けます。
廃業手続きのサポートなんて誰もやりたがらない?
憤慨したA先生は、勤務医時代からの医師仲間であるB先生に愚痴を言います。すると、B先生は……
「そりゃそうだろうね。どこの税理士も廃業の仕事なんてやりたがらないよ」
「え!?」
「だって、税理士から見たら、廃業されたら顧問先が減って顧問料がもらえなくなるだろ」
「なるほど、じゃあ、他に税理士を探してみるのはどう?」
「単発の代行手数料で終わる廃業手続きに、何の旨味があるんだ? そうそう引き受けてくれる人はいないよ。しかも廃業は案外面倒くさいんだよ。医療法人は特に」
B先生の話を聞いて、A先生は途方に暮れてしまいました。
後始末は誰もやってくれないんだなあ……。
廃業を丸ごと任せられる「医療法人・廃業手続きサポート」とは?
経営難に陥ったり、A先生のように後継者不在で引退するようなケースが増えているため、年々廃業する医院・クリニックの数は増えています。
にも関わらず、B先生のお話した理由で、医院廃業を扱う税理士や行政書士がほとんどいないのが実態です。
また医療法人の廃業は個人クリニック以上に煩雑で、40種類以上の書類を準備する必要があります。
また医療法人は勝手な理由で解散することができません。解散事由が明確に定められています。(社員総会での3/4以上の賛成による決議等)
そのため、そもそも医院廃業に関しては医業専門の税理士や行政書士でないと対応が難しく、しかも廃業経験の有無となると、かなり数は絞られます。
だからといって、対応が遅れることで先生の資産が減ってしまったり、資金がショートすることもあり得るので、迅速の対応が欠かせません。
当社であれば、2,000件を超える相談件数を通して医業の税務や法務に精通しています。また税理士も行政書士も社内にいるため、ワンストップで素早く対応することが可能です。
そのため、平均1年かかると言われる廃業手続きを最短3ヶ月でスムーズに終わらせることができます。
ぜひ、
- 廃業すべきか決めきれてないのでまずは相談したい
- 私たちが安心して任せられる相手か一度会って確認したい
という方は、当社にご相談ください。
『医療法人の解散手続きサポートを見た』とお電話でお伝え頂けましたら、通常1万円(税別)の初回相談料を無料とさせて頂きます。
対応できる人数に限りがあるため、毎月先着5名様までとさせていただきます。初回相談無料の、この時期に今すぐお電話ください。
監修者
笠浪 真
税理士法人テラス 代表税理士
税理士・行政書士
MBA | 慶應義塾大学大学院 医療マネジメント専攻 修士号
1978年生まれ。京都府出身。藤沢市在住。大学卒業後、大手会計事務所・法律事務所等にて10年勤務。税務・法務・労務の知識とノウハウを習得して、平成23年に独立開業。
現在、総勢52人(令和3年10月1日現在)のスタッフを抱え、クライアント数は法人・個人を含め約300社。
息子が交通事故に遭遇した際に、医師のおかげで一命をとりとめたことをきっかけに、今度は自分が医療業界へ恩返ししたいという思いに至る。
医院開業・医院経営・スタッフ採用・医療法人化・税務調査・事業承継などこれまでの相談件数は2,000件を超える。その豊富な事例とノウハウを問題解決パターンごとに分類し、クライアントに提供するだけでなく、オウンドメディア『開業医の教科書®︎』にて一般にも公開する。
医院の売上を増やすだけでなく、節税、労務などあらゆる経営課題を解決する。全てをワンストップで一任できる安心感から、医師からの紹介が絶えない。病院で息子の命を助けてもらったからこそ「ひとつでも多くの医院を永続的に繁栄させること」を使命とし、開業医の院長の経営参謀として活動している。