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窓口現金管理

ライフステージ:開業1年目〜3年目

フェーズ:医院運営フェーズ


執筆者:里中 俊介
税理士/MBA 東京都出身

前職の大手税理士法人では医療部に配属され、ダイナミックな提案をしやすいクリニックの税務に面白さを見出す。
2015年医業専門の税理士事務所に舵を切った税理士法人テラスに入社。現在は医院開業・税務調査・医療法人化・事業承継などの税務会計業務の他、売上等の経営課題を解決する医療コンサルタント業務を行う。得意分野は医療法人やMS法人の活用。自分の提案をきっかけにクリニックの財務体質が健全になり、利益を上げていくことに喜びを感じる。
「ワクワクする提案をしてくれる」とクライアントからの期待感も強い。
今後は社内の組織拡大に向けて、後進の育成に力を入れて社員一人ひとりの生産性を高めていくことを目標としている。
窓口現金管理のイメージ

 

Q : 医院開業1年目です。窓口現金の管理をどのように行っていけばよろしいでしょうか。

窓口の現金は、次の①~③の3つに区分して管理しましょう。

①窓口で患者さんから受け取る現金

医院は、診療の都度窓口で一部負担金を受け取ります。
ここで現金の過大・過小受け取りミスをなくすために、お金の受け取り、特に釣り銭間違いをなくしましょう。
また、レセコン入力ミスが発生した場合、患者様への返金・追加請求など、新たな事務が発生したり、信用低下につながることもありますので、正確に入力しましょう。

具体的なレジ現金の管理は、午前診療後(仮精算)と午後診療後の2回実際現金有高と、日計表及びレジとの金額の確認をします。
その日の収入金額を銀行通帳にそのまま入金することがポイントです。
銀行通帳に毎日の売上が記載されることで、その日の現金収入と預金残高が明確となります。

②小口窓口経費の支払

レジ現金のほかに小口窓口支払専用として、別財布を用意します。窓口収入から支払をしてしまうと現金が合わなくなる場合が多くなります。
小口現金は、通常3~5万程度の一定額とします。
家計簿程度のノートを作成しスタッフに管理してもらう場合も多いです。
大口支払は振込等を活用し、やむを得ない小口支払いのみを支払うようにするのがポイントです。

③院長経費の精算

窓口支払以外の現金支払は、院長が立替払いをした研修費などの経費で1ヶ月に一度精算書に基づき精算します。
返済は、銀行より個人口座へ返済し精算します。
領収証などはA4用紙に貼り付ける程度で十分です。

現金管理が不十分であれば、税務上他の会計処理も不正確とみなされる要因になりますので、十分に注意して取り扱いましょう。

“医院経営”カテゴリーのよくあるお悩み一覧

Q10: 増患対策(他医院のレセプトデータの提供)
Q11: スタッフとの雇用関係について
Q12: 資金調達・追加融資
Q13: 窓口現金管理
Q14: 個人クリニックでできる税金対策
Q15: 定期訪問


実際に税理士法人テラスが医院経営フェーズをお手伝いした先生にお話を聞いてみました。


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