税金対策だけでなく、相続・承継までしっかり見据えての医療法人設立ができましたので、満足しています。
税理士法人テラス 眉山優貴(以下 眉山):最初に、法人化しようと思われた理由を教えてください。
見﨑先生:相続対策と、歯科医師となった長女への承継、それと税金対策を考えてのことです。みさき歯科医院はもともと名古屋で祖父が開業した医院が始まりで、その後、父に続いて私も歯科医師となりました。私は3代目、長女が継いだら4代目となりますが、実はここに至るまでに一時は真剣に閉院を考えたこともありました。
父がこの見﨑歯科で診療をしていたころ、私は歯科大学に在籍しておりました。父が健康上の理由で診療から身を引いた後も、ちょうど私の大学の歯科麻酔学講座の立ち上げと重なったため、こちらの診療は手伝えなかったんです。やむなく代診の先生にお願いして何とか診療を続けた期間がかなり長く、その時は閉院も検討せざるを得ない状況でした。しかしその後、長女も娘婿も歯科医師となり、私も大学から退き、みさき歯科医院の将来が見えてきましたので、それならば承継を視野に入れて法人化しようと決断したわけです。
眉山:法人化の検討を始められたのはいつ頃のことでしょうか?
見﨑先生:実際に動き出したのは平成29年の初め、1年半前ほどですが、考えていたのは5~6年前からです。その頃、周りでは法人化する医院が増えてきてまして、私もその方たちから話を聞いたり、東京都の医療法人設立説明会に参加したりしたのですが、どうもメリット・デメリットがよくわからなかったのです。そこでコンサルティングをお願いしている、M&D医業経営研究所の木村秦久所長に相談したら、「法人化は今後、医院を承継するなら絶対条件だ」と言われました。その他にも、良い人材を集めやすいし、税務も管理しやすく、きちんと制度を整える良い機会だから是非やったほうがいいと。それならばこの機会に、と思いました。そしてそのコンサルタントの木村所長が、テラスさんのホームページを見て推薦して頂いたので、個別相談の問い合わせをしました。
眉山:その後、平成29年4月に弊社のセミナーにご参加いただいたんですよね。
見﨑先生:法人化しようとは思ったものの、父の相続の際にイレギュラーな状況となり、特殊なケースだったので、果たして普通に法人化できるかという心配もあり、一度税務や労務のプロの方に説明を聞いてみようと思ったんです。父が退いてから代診頼みの期間が長く、個人クリニックなのに管理者と開設者が別々であるという稀な状況でした。直接保健所にかけあって正式に認めてもらってはいたものの、世間一般とは異なっていましたので、将来の不安がありました。
法人化を振り返っていかがでしたか?
眉山:法人化をきっかけに、そのあたりのイレギュラーな部分をきちんと解消して、正常な形で娘さんに承継されたいというお話しでしたね。セミナーには奥様とご参加いただきましたが、いかがでしたか。
見﨑先生:内容がとても分かりやすかったです。相続、承継など、いま困っていることに焦点を当てて説明していただいたので、これはぜひお願いしたいと思いました。みさき歯科医院以外にも、私は個人的に出張で麻酔業務や院内出張セミナーを請け負っているのですが、その収入の扱いについてもアドバイスいただけたことも参考になりました。長年続けていたからという理由であやふやなままだったことも、しっかり整理していただけそうで、ここならお任せできるかなと思いました。
眉山:弊社に決めていただいたいちばんの決め手を教えていただけますか。
見﨑先生:セミナーでの笠浪さんの説明がとても分かりやすく、私はもちろん、一緒に参加した妻も、是非お願いしたいと乗り気になりました。医療法人手続きとなると妻の手助けは必須ですし、妻に気に入ってもらえたというのは重要です。
眉山:そうおっしゃっていただけて光栄です。奥様には書類の準備など手伝っていただけたので助かりました。
見﨑先生:笠浪さんを始め、テラスさんが医療機関に特化した専門家集団というのも決め手の一つです。私自身、税理士さんや弁護士さんの長年にわたる知り合いは、少なからずいます。ですが、私としては、今回の法人化は、ある程度の規模があり、税務、労務のみならず医療法などでも専門性の高い事務所にお願いしたかったんです。歯科医療でも専門性は大事であるように、税理士さんもそうだなと思っています。
それと、笠浪さんを始め、皆さん私よりもかなりお若いですよね。ベテランで経験が豊富であることも大事ですが、若手の人たちはよく勉強しており、成長の伸びしろがあるので長期にわたってお任せ出来ると思っています。自分自身を振り返っても、40代から50代は本当によく勉強していたし、あの頃の努力、築いた人間関係があるからこそ今の自分があると思っています。そういった意味で、人間性豊かな発展途上の若い人に頼みたかったというのもあります。
眉山:有難うございます、ご期待に添えるようこれからも尽力いたします。
眉山:手続きを進めていく点で問題はございましたか?
見﨑先生:書類がものすごく多くてびっくりしましたが、全てお任せできたので有難かったです。仮申請では一度では通らない可能性が高いと言われて覚悟していましたが、無事に一度でパスしまして、ほっとしました。テラスさんのお陰で法人化前の保健所との話し合いも上手くいきました。
眉山:開設者・管理者の件ですね。先生ご自身にも保健所にご足労いただき、ありがとうございました。そうそうあるケースではありませんし、先生に直接足を運んでいただかなければ解決できず、スムーズな法人化申請に進めなかったと思います。その際は有難うございました。
見﨑先生は3代目、娘さんが継がれたら4代目ですから、代々継承していくという意味で医療法人化されて良かったと思います。
見﨑先生:そうですね、法人名の「寿門会」は、初代の祖父が名古屋市で開業した「寿門堂歯科医院」から取りましたし、創業時の名前を残せたことも良かったです。
眉山:医療法人化を振り返っていかがでしたか?
見﨑先生:税金対策だけでなく、相続・承継までしっかり見据えての医療法人設立ができましたので、満足しています。年齢的なこともありますから、あのタイミングで良かったとも思っています。
何かをやるのにまだ早いかなと思っても、早すぎることは無いです。人間、人生の中では今日がいちばん若いですから、やりたいことをやって、自分の人生の方向付けをしていくことが大事だと思っています。特にみさき歯科医院では、全身状態をきちんと把握して安全を提供して患者さんに安心して治療を受けてもらえるように心がけていますし、自院はもちろんのこと、出張先の環境をより一層整えるために、自分の経験や知識を伝えたいと思っています。
眉山:最後に、もし医療法人申請をしようか悩んでいるご友人がいらっしゃいましたら、何と言って弊社をご紹介頂けますか?
見﨑先生:設立手続きがゴールではなく、その後の税金対策や事業承継・相続までを安心してワンストップでお願いできるところです。
眉山:有難うございました。3代目、4代目と続くみさき歯科医院の発展を心より祈っております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
担当者紹介
眉山 優貴 (シニアアシスタント)
税理士法人テラス・税務会計シニアアシスタント。
前職は資格取得専門の予備校の受付事務。そのため様々な職種に接する機会があり、特に会計業界に興味が湧いて2015年に税理士法人テラス入社。
入社後は税務会計業務全般、相続税のシミュレーション、給与試算・会計システムの導入を担う他、社内の人材採用にも関わる。未経験の業界ながら、興味関心を持った仕事に次々と挑戦させてもらえることにやりがいを感じている。
レスポンスが早く、クライアントだけでなく、社内からの信頼も厚い。
当面の目標は、効率よく快適に業務ができる仕組みを作るなど、今後新しく入社する社員がストレスなく働きやすい職場にすること。
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