
Q :子供が医師でない場合、将来クリニックをどうすれば良いですか。
患者さんのためにもなるべく閉院はしたくないです。
お子様が医師でない場合、またお子様が医師でもクリニックを承継しない場合には、クリニックを第三者に譲渡することにより、閉院することなく承継することが可能です。
第三者承継(M&A)を想定する場合、医療機関に多くの患者が来ていて事業が好調な状況でないと、良い条件での売却は難しくなります。
その意味で、後継者がいない場合には、なるべく早い段階で第三者承継の準備をすることが必要です。
なお、譲渡価格ですが、金銭に関わる話を得意とされる医師は少なく、ついつい感情的なやりとりになったり、現実とかけ離れた相場観となってしまい、価格交渉がまとまらなくなることがあります。
営業権(のれん)を評価に加算して、少しでも高い価格で交渉に臨みたいところです。
一般的に医療機関での営業権は、「その医療法人が長年築いてきた信用」という抽象的な概念で、実際にはその医療機関での「手術実績」や「医療技術」などを評価するものと考えられます。
しかし、この営業権を客観的に評価するのは、私たち専門家でも大変難しいのが現状です。
実際にM&Aを進めるにあたっては、先生が自ら買い手先を見つけることは困難ですので、専門のアドバイザーをつけることが一般的です。
また、原則非営利である医療法人の企業価値(譲渡価格)をどう決めるかについては、売主と買主で直接交渉することは、現実的ではありません。
法律や会計の専門家を介して、客観的な調査=デューデリジェンスが必要とされます。
クリニック第三者承継(M&A)については、多数の実績がある税理士法人テラスにぜひご相談ください。
第三者承継(M&A)のメリット
- まとまった資金が入る
- 患者、スタッフを引き継いでもらえる
- 引退後のゆとりがある
第三者承継(M&A)のデメリット
- 状況、タイミング
- 譲渡価格の取り決め
- 引き継ぎ後のトラブル
デメリットへの対応策
“医院多様化・事業継承・相続”カテゴリーのよくあるお悩み一覧
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Q25: 5年目からの運転資金対策(再リース)
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Q29: 分院(サテライト)
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Q37: 退職金支払い
Q38: 医院の承継(親子・親族)
Q39: 医院の承継(第三者承継)
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Q41: 相続税申告
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実際に税理士法人テラスが医院承継・相続フェーズをお手伝いした先生にお話を聞いてみました。