節税・スタッフ問題・集患・法人化……医院経営の成功・失敗事例

公開日:2021年1月8日
更新日:2024年3月18日
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税理士法人テラスを設立して10年。以降、ありがたいことに現在まで2,000件以上のご相談を頂き、300件以上の税務顧問の依頼を頂きました。

当法人は、医院開業や開業医の医院経営に関わる、税務・労務・法務の総合支援に特化した税理士法人です。

開業医の先生は、本当に様々な悩みや問題を抱えています。スタッフ採用や退職問題、節税、資金繰り、法人化のタイミング、相続・承継……。

これらの成功・失敗の典型的な事例について多く知ってほしいと思い執筆したのが、「開業医の教科書®~医院経営のヒト・モノ・カネ・情報~」です。

大事なことは成功することを実践すること。そして失敗する典型的パターンを知り、同じことをしないことです。

そのため本書では、300件以上の医院・クリニックをサポートしてきて目にした、典型的な医院経営の成功・失敗事例を多く掲載しています。

医院経営の典型的な失敗事例

失敗事例のイメージ

「自分がやりたかった診療をしながら勤務時間も自分で決められ、勤務医よりも高い年収を得られる」

当法人は医院開業支援もしていますが、開業することで、このような理想のライフスタイルを手にした先生を多く見てきました。

しかし、一方で税務や労務で失敗し、「思った以上に大変だ」と医院経営の壁にぶつかる先生もいます。

例えば、典型的な失敗事例には次のようなものがあります。

失敗には典型的なパターンがあるので、事例を知るだけで失敗を防ぐことができます。

【P4~】人間関係の亀裂とオープニングスタッフの一斉退職

スタッフとの人間関係や離職に悩む先生は多いですが、特に開業時に採用するオープニングスタッフの定着は難しい傾向があります。

医院全体の雰囲気が悪ければ、スタッフが一斉退職したり、次々と退職したりすることになりかねません。

本書ではスタッフマネジメントの失敗例を紹介しながら、スタッフとの人間関係や教育のポイントをお伝えしています。

また、長く働いてくれるスタッフを採用するポイントについても詳しく掲載しています。

【P10~】コンサルタントの言いなりになって廃業

医院開業や経営については、先生にとっては初めてのことだらけなので、コンサルタントにアドバイスを受ける先生が多いです。

しかし十分な調査がなく、表面的なマインドやノウハウだけでまともな提案ができないコンサルタントはたくさんいます。

そのため選び方に気を付けないと、医院経営がかえって苦しくなることになります。

特に、無料でコンサルタントをしている業者は気を付けましょう。

本書では「開業は場所が大事」「とにかく広告を出しましょう」しか言わないコンサルタントに依頼し、廃業に至った失敗例などを紹介しています。

【P20~】税務調査で追徴課税が課された例

架空経費計上や所得の申告漏れがあれば、税務調査などで指摘されて追徴課税を課されることになります。

たとえば税務調査時に次の指摘をされて、追徴課税を課されてしまった例があります。

・ゴルフのレッスン料を経費計上してしまった
・全額経費で経費したSuicaを私的に利用してしまった
・奥様に商品券を渡して経費計上してしまった

悪意はなくても、確定申告の際「これは経費になるのか? ならないのか?」迷う場面は多々あるので、本書で詳しく解説しています。

その他、税務調査で最低限知っておきたいポイントについてもお伝えしています。

医院経営の成功事例

成功事例のイメージ

「こんなときはどうしたら良いのですか?」
「他の医院ではどうしているのですか?」

このような疑問に極力お応えできるように、本書では「医院経営が改善した!」などの成功事例やノウハウも多数掲載しています。

【P85~】角を立てずに問題スタッフを円満退職

遅刻や欠勤を繰り返したり、目立ったトラブルを起こしたりするわけではないですが、仕事にやる気がなく、協調性がないスタッフ。

仕事はできて要領が良いが、見えないところで他のスタッフにいじめやハラスメントを繰り返すスタッフ。

スタッフを安易に解雇することは法的に許されません。また怨恨退職したスタッフは「仕返ししてやる!」と自発的にトラブルを引き起こそうとしがちです。

そのため、問題スタッフに対してどのように対処するかは、多くの開業医の先生の悩みどころ。

本書では、角を立てずに次のような問題スタッフを円満退職させた事例を紹介しています。

・いじめやハラスメントのリーダー格であるベテランスタッフの例
・優秀で仕事はできるが怠け癖がひどいスタッフの例

【P116~】激戦区に分院展開するも新規集患に成功

以前から好立地の割には、「思った以上に患者さんを集めることができない」と集患に苦労する先生が増えています。

withコロナ時代に突入した今は、その傾向はますます強くなり、「選ばれる医院」と「選ばれない医院」で二極化すると考えられます。

そこで、集患対策や患者満足度を向上させるための施策や情報についても紙面を割いています。

本書では、開業前から分院のHPを作成し、Web広告費を投じて激戦区でありながら新規集患に成功した事例を紹介しています。

【医師会名誉会長推薦】開業医の教科書®出版記念講演会オンライン開催

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医院経営の成功パターン、失敗パターンを多く紹介し、少しでも多くの先生の医院経営改善のヒントになってほしい。

そう思って執筆した「開業医の教科書®」は、日本医師会名誉会長の横倉義武先生からも推薦の声をいただきました。

地域医療を支える医療機関にとって、豊富な経験に裏打ちされた多岐にわたる経営ノウハウは、医師をはじめ医療従事者に経営向上のヒントを与えてくれるに違いない。

しかし、10年間の医院経営のサポートで培ってきたノウハウを、この1冊だけで伝えきることは到底できません。

本書の構成や紙面の都合上、泣く泣くカットした医院経営の成功ノウハウや事例もたくさんあります。

また一般的には公開できないものの、本当は医院経営で大切な話もたくさんあります。

そこで、本書で紹介した成功・失敗事例をもとに、講演だからこそお話できる医院経営の改善策を公開する……

「開業医の教科書®出版記念講演会」をオンライン開催することにしました。

講師は、著者である笠浪真が直接お話させていただきます。

日時は2021/1/20(水)、1/24(日)、1/28(木)、2/2(火)にて行います。オンライン開催ですので、ご都合の良い日時でご自宅からご参加ください。

参加費は無料となっております。

ご夫婦で参加することも可能なので、ぜひとも奥様・ご主人様と一緒にご参加ください。

また、講演会につきましては、開業医の先生だけでなく、これから開業を考えている勤務医の先生も参加可能です。

書籍をまだお持ちでない方にも理解できるようにお話しするので、持っている方も持っていない方も参加できます。当日皆様とお会いできることを楽しみにしています。

セミナーは満員御礼につき、開催終了いたしました。

笠浪 真

1978年生まれ。京都府出身。藤沢市在住。大学卒業後、大手会計事務所・法律事務所等にて10年勤務。税務・法務・労務の知識とノウハウを習得して、平成23年に独立開業。
現在、総勢52人(令和3年10月1日現在)のスタッフを抱え、クライアント数は法人・個人を含め約300社。
息子が交通事故に遭遇した際に、医師のおかげで一命をとりとめたことをきっかけに、今度は自分が医療業界へ恩返ししたいという思いに至る。

医院開業・医院経営・スタッフ採用・医療法人化・税務調査・事業承継などこれまでの相談件数は2,000件を超える。その豊富な事例とノウハウを問題解決パターンごとに分類し、クライアントに提供するだけでなく、オウンドメディア『開業医の教科書®︎』にて一般にも公開する。

医院の売上を増やすだけでなく、節税、労務などあらゆる経営課題を解決する。全てをワンストップで一任できる安心感から、医師からの紹介が絶えない。病院で息子の命を助けてもらったからこそ「ひとつでも多くの医院を永続的に繁栄させること」を使命とし、開業医の院長の経営参謀として活動している。

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