医院承継・相続インタビュー: File_01

税理士法人テラスが実際にサポートを行なった
医院の先生に、お話を伺いました。

廣澤 彰先生

開業医として30年のキャリアをお持ちの廣澤先生ですが、平成30年夏に、20年以上続けられたクリニックを承継されました。承継のきっかけから、医療法人化を経ての実際の承継手続き、そしてリタイア後について、廣澤先生にお話をお伺いいたしました。(取材日:平成30年11月13日)

個人クリニックではありますが、総合診療に近い形で診療をしておりました。

税理士法人テラス 笠浪真(以下、笠浪):今回承継されたクリニックは、非常に地域に根差した診療をされておられましたが、まず診療内容について教えて下さい。
廣澤先生:クリニックはいわゆる過疎地域にありましたので、近隣には専門の科を掲げたクリニックがあまり無く、必然的に患者さんも症状別に受診するというよりは、「とりあえず医者に行ってみよう」という方が多い場所でした。ですので、個人クリニックではありますが、総合診療に近い形で診療をしておりました。
最初は「内科、小児科、耳鼻科」を診療科目にしておりましたが、それだけでは足らず、後に専門のドクターにも来てもらい、「整形外科」も追加しまして、簡単な骨折程度は処理していました。
受付スタッフには、「眼科と産婦人科は診ることはできないが、それ以外の患者さんは断らないように」と伝えていました。

実は通勤時間が非常に長く、しかも車を高速で運転しての通勤でしたので、家族がとても心配していたんです。

笠浪:さぞかしお忙しかったと思いますが、最大で何人くらいの外来患者数でしたか。
廣澤先生:休前日あたりになると、患者数は1日で400人を超えたこともあります。もちろん私一人では診きれないので、ドクターは5人くらいの方に来ていただいておりまして、総合病院とも医療連携を取り、治療範囲を超える場合は、そちらに紹介する形を取っていました。

笠浪:廣澤先生は地域のホームドクターとして、多くの患者さんから慕われていらっしゃったと思いますが、医院の承継を考えられたきっかけを教えて下さい。
廣澤先生:実は通勤時間が非常に長く、しかも車を高速で運転しての通勤でしたので、家族がとても心配していたんです。年齢的なこともありますから、70歳を超える前に、クリニックを良い先生にお譲りし、これまで診てきた患者さんをしっかり継承したいと思ったことが理由です。

一般的には法人化しておいたほうが手続き上スムーズだと言われていますから、漠然と「法人化したほうがいいのかな」という気持ちでした。

笠浪:先生は承継にあたり、まず医療法人化を希望されておられましたね。実際、法人化されたのは承継の3年前で、弊社とのお付き合いは実はその時の法人化がきっかけだったわけですが、なぜ法人化されようと思われたのかを教えていただけますか。
廣澤先生:医院承継をする場合、一般的には法人化しておいたほうが手続き上スムーズだと言われていますから、漠然と「法人化したほうがいいのかな」という気持ちでした。ただ、医療法人化しようにも、どう手続きして良いのかわからず、当時の税理士からもアドバイスがありませんでしたので、特にこれといった行動は起こさず、診療をこなす日々でした。そんな時に、たまたま医療関係者から来るお知らせFAXの中に、テラスさんの医療法人化セミナーのご案内を見つけたんです。迷っていた時期でもありましたので、これは専門家にお聞きしてみようと、早速参加申し込みをしたというわけです。

笠浪:セミナーに参加されて、終了後にその場で法人化のお申し込みをいただいたことが印象に残っています。
廣澤先生:お話を伺い、ぜひ御社にお願いしたいと思い、その場で依頼させていただきました。

個人のときと比べ、会計が非常にクリアになりましたので、引き継ぐ方も引き継がれる方も、お互い納得した上で、安心して承継できたと思います。

笠浪:法人化にあたり、何か不安な点などはございましたか。
廣澤先生:かなり時間がかかるとは聞いておりましたので、どのくらい時間がかかるのか、それがちょっと心配だったことくらいでしょうか。あとはもう未知の世界でしたので、御社にお任せしようと思っていました。

笠浪:ありがとうございます。法人化自体は3年前になりますが、実際法人化されて良かった点を教えて下さい。
廣澤先生:やはり一番は、法人化したことで承継がスムーズに行なえたことです。個人のときと比べ、会計が非常にクリアになりましたので、引き継ぐ方も引き継がれる方も、お互い納得した上で、安心して承継できたと思います。
あといくつか挙げるとすれば、1つ目は個人所有の不動産でしょうか。もし閉院にしてしまった場合、その不動産が宙に浮いてしまうことになるのですが、医療法人のほうで買い取ることを提案いただき、現金化できたというのはありがたかったですね。2つ目は、家族が医療法人の理事になりましたので、給与という形で支払うことができました。当時、妻は他の会社で働いていたので、専従者給与として支給できませんでしたが、法人化することによって、役員報酬として安心して支払えたので良かったと思います。最後に、退職金ですね。保険を法人で掛けておりましたので、承継の際、それを解約して、退職金という形で受け取ることができました。

自分自身の目で見て、聞いて、納得することが大切だと思いますよ。

笠浪:承継された際に、予想していなかったデメリットなどはございましたか。
廣澤先生:印象に残るような大きなデメリットはありません。さきほど申し上げたように、医療法人化した上での承継は、正解だったと思います。

笠浪:
廣澤先生の承継は、私どもにとっても非常にスムーズでした。承継する先生は廣澤先生ご自身が納得して選ばれた先生であったということも大きいと思いますが、先生の所有される不動産の問題も解決できました。退職金を確保した上で、先生の目標であった70歳前にクリニックを第三者に引き継ぐことができ、とても良かったと思います。
廣澤先生のように、医院承継を悩んでおられる開業医の先生はたくさんおられます。これから医療法人化や、承継を考えておられる先生に、何かアドバイスがあればぜひお願いいたします。
廣澤先生:私の場合は先ほど挙げたような利点も実感出来ましたし、上手く行ったケースだと思います。ですが、当てはまらない先生もおられると思いますので、一概に「お勧めする」とは言えません。もし迷っておられるのであれば、テラスさんは事業承継の専門家ですから、直接会って自分が納得されるまでご相談されたら良いのではないでしょうか。周りはあれこれ言うかもしれませんが、自分自身の目で見て、聞いて、納得することが大切だと思いますよ。
笠浪:ありがとうございます。弊社は長年、開業医の先生方をサポートさせていただいております。通常の税務はもちろんのこと、医療法人化、それから承継まで、それぞれのステージに合ったご提案をしておりますので、安心してお任せいただければと思います。

自宅から無理なく通える範囲で、新たなクリニック開業を予定しております。

笠浪:廣澤先生の今後のライフプランを、可能な限り教えていただけますか?
廣澤先生実は、自宅から無理なく通える範囲で、新たなクリニックの開業を予定しております。これまで様々な科の診療を経験しておりましたので、その臨床経験を活かし、マイペースに体力の続く限り働きたいですね。
笠浪:廣澤先生の医療への想いには感服致します。引き続き新しいクリニックでも税務顧問をお任せいただき、ありがとうございます。ぜひそのクリニックを第三者承継されるときも、弊社でお手伝いさせていただけたらと願っております。第二の開業を私どもも楽しみにしております。

インタビュー者紹介
笠浪 真 (税理士法人テラス)
税理士としての業務および事務所経営全般を担い、多くの経営者の参謀になることを目指す。

  

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